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割前
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わりまへ
ふりがな文庫
“
割前
(
わりまへ
)” の例文
「ルンプが急に
独逸
(
ドイツ
)
へ帰つたよ。君に
宜
(
よろ
)
しくと云つて、其れから写真代の
取替
(
とりかへ
)
とか
割前
(
わりまへ
)
とかを君に渡して
呉
(
く
)
れつて預けて行つたよ。」
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
慇懃
(
いんぎん
)
で、なかが
可
(
い
)
い。これから
秋冷
(
しうれい
)
相催
(
あひもよほ
)
すと、
次第
(
しだい
)
に、
燒芋
(
やきいも
)
の
買
(
か
)
ひツこ、
煙草
(
たばこ
)
の
割前
(
わりまへ
)
で
睨
(
にら
)
み
合
(
あ
)
つて
喧嘩
(
けんくわ
)
をするのだが、——
此
(
こ
)
の
一篇
(
いつぺん
)
には
預
(
あづか
)
る
方
(
はう
)
が
至當
(
したう
)
らしい。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
飛鳥もあとを濁ごすなに候へば、大藤の大盡が息子と聞きしに
野澤
(
のざは
)
の
桂次
(
けいじ
)
は了簡の清くない奴、何處やらの
割前
(
わりまへ
)
を人に背負せて逃げをつたなどゝ斯ふいふ噂があと/\に殘らぬやう
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
さゝ
身
(
み
)
の
煮
(
に
)
くたらしを、ほう/\と
吹
(
ふ
)
いてうまがつて、
燒豆府
(
やきどうふ
)
ばかりを
手元
(
てもと
)
へ
取込
(
とりこ
)
み、
割前
(
わりまへ
)
の
時
(
とき
)
は、
鍋
(
なべ
)
の
中
(
なか
)
の
領分
(
りやうぶん
)
を、
片隅
(
かたすみ
)
へ、
群雄割據
(
ぐんゆうかつきよ
)
の
地圖
(
ちづ
)
の
如
(
ごと
)
く
劃
(
しき
)
つて、
眞中
(
まんなか
)
へ
埋
(
うめ
)
た
臟
(
ざう
)
もつを
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
飛鳥
(
とぶとり
)
もあとを
濁
(
に
)
ごすなに候へば、
大藤
(
おほふぢ
)
の
大盡
(
だいじん
)
が
息子
(
むすこ
)
と
聞
(
き
)
きしに
野澤
(
のざわ
)
の
桂次
(
けいじ
)
は
了簡
(
りようけん
)
の
清
(
きよ
)
くない
奴
(
やつ
)
、
何處
(
どこ
)
やらの
割前
(
わりまへ
)
を
人
(
ひと
)
に
背負
(
せよは
)
せて
逃
(
に
)
げをつたなど
〻斯
(
か
)
ふいふ
噂
(
うわさ
)
があと/\に
殘
(
のこ
)
らぬやう
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
「
第一
(
だいいち
)
、
二人
(
ふたり
)
とも
割前
(
わりまへ
)
が
怪
(
あや
)
しいんです。」とその
時
(
とき
)
いふと、お
姉上
(
あねうへ
)
も
若
(
わか
)
かつた。
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
割
常用漢字
小6
部首:⼑
12画
前
常用漢字
小2
部首:⼑
9画
“割前”で始まる語句
割前勘定