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出直
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でなほ
ふりがな文庫
“
出直
(
でなほ
)” の例文
彼は足の進まない方角へ散歩に
出
(
で
)
たのを悔いた。もう一遍
出直
(
でなほ
)
して、平岡の
許
(
もと
)
迄
行
(
い
)
かうかと思つてゐる所へ、森川町から寺尾が
来
(
き
)
た。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
栄
(
さかえ
)
えよかしで
祝
(
いは
)
はれて
嫁
(
よめ
)
に来たのだ、
改良竈
(
かいりやうかまど
)
と同じく
燻
(
くすぶ
)
るへきではない、
苦労
(
くらう
)
するなら一度
還
(
かへ
)
つて
出直
(
でなほ
)
さう。いかさまこれは
至言
(
しげん
)
と考へる。
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
自宅の門を出る時にも、何か出かたの気に入らざる時にはもう一度家へ引返し、更に
出直
(
でなほ
)
すと言ふ位なれば、神経質なること
想
(
おも
)
ふべし。小学時代に僕と冒険小説を作る。
学校友だち
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
えつさ、こらさ、と
麥
(
むぎ
)
を
背負
(
しよ
)
つて、
其
(
そ
)
の
下男
(
げなん
)
どもが
出直
(
でなほ
)
して、
薪雜木
(
まきざつぽう
)
の
手
(
て
)
ぐすね
引
(
ひ
)
いて
麦搗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
また
出直
(
でなほ
)
して、
行
(
ゆ
)
けば
行過
(
ゆきす
)
鬼桃太郎
(旧字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
▼ もっと見る
「僕は又
来
(
き
)
ます。
出直
(
でなほ
)
して
来
(
き
)
て
御父
(
おとう
)
さんに御目に
掛
(
かゝ
)
る方が
好
(
い
)
いでせう」と立ちにかかつた。梅子は其
間
(
あひだ
)
に回復した。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
矢張
(
やつぱ
)
り
当日
(
たうじつ
)
、
志
(
こゝろざ
)
した
奥州路
(
おうしうぢ
)
に
旅
(
たび
)
するのに、一
旦
(
たん
)
引返
(
ひきかへ
)
して、はきものを
替
(
か
)
へて、
洋杖
(
すてつき
)
と、
唯
(
たゞ
)
一つバスケツトを
持
(
も
)
つて
出直
(
でなほ
)
したのであるが、
俥
(
くるま
)
で
行
(
ゆ
)
く
途中
(
とちう
)
も、
袖
(
そで
)
はしめやかで、
上野
(
うへの
)
へ
着
(
つ
)
いた
時
(
とき
)
も
銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
代助は
帯
(
おび
)
の
間
(
あひだ
)
から時計を出して見た。
父
(
ちゝ
)
の所へ
来
(
き
)
てゐる客は
中々
(
なか/\
)
帰りさうにもなかつた。
空
(
そら
)
は又
曇
(
くも
)
つて
来
(
き
)
た。代助は一旦引き
上
(
あ
)
げて又
改
(
あら
)
ためて、
父
(
ちゝ
)
と
話
(
はなし
)
を
付
(
つ
)
けに
出直
(
でなほ
)
す方が便宜だと
考
(
かんが
)
へた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
とがらりと
出直
(
でなほ
)
る。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
直
常用漢字
小2
部首:⽬
8画
“出”で始まる語句
出
出来
出入
出鱈目
出來
出会
出立
出逢
出掛
出雲