トップ
>
中納言
>
ちゅうなごん
ふりがな文庫
“
中納言
(
ちゅうなごん
)” の例文
「はなはだ恐縮ですが、
中納言
(
ちゅうなごん
)
様の御通行は来春のようにうけたまわります。当
宿
(
しゅく
)
ではどんな心じたくをいたしたものでしょうか。」
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
中納言
(
ちゅうなごん
)
はさっそく
天子
(
てんし
)
さまの
御所
(
ごしょ
)
へ
上
(
あ
)
がって、
大事
(
だいじ
)
な
娘
(
むすめ
)
が
大江山
(
おおえやま
)
の
鬼
(
おに
)
に
取
(
と
)
られたことをくわしく
申
(
もう
)
し
上
(
あ
)
げて、どうぞ一
日
(
にち
)
もはやく
鬼
(
おに
)
を
退治
(
たいじ
)
して
大江山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
一寸見廻しただけでも、長男
重盛
(
しげもり
)
は、
内大臣
(
ないだいじん
)
兼
左大将
(
さだいしょう
)
、次男
宗盛
(
むねもり
)
は、
中納言
(
ちゅうなごん
)
右大将、三男
知盛
(
とももり
)
が
三位
(
さんみの
)
中将、孫の
維盛
(
これもり
)
が
四位
(
しいの
)
少将といった具合である。
現代語訳 平家物語:01 第一巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
前栽
(
せんざい
)
つくろはせ給へる頃人々あまた召して
御遊
(
ぎょゆう
)
などありける後
定家
(
ていか
)
の
中納言
(
ちゅうなごん
)
いまだ
下﨟
(
げろう
)
なりける時に奉られける
蘆刈
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「姓は飛鳥井、京都の産、伶人の身分で笛を吹く? 失礼ながら貴殿には、
中納言
(
ちゅうなごん
)
飛鳥井
公定卿
(
きみさだきょう
)
のご縁辺ではござらぬかな?」地丸の態度は
慇懃
(
いんぎん
)
になった。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
弟には忠利が
三斎
(
さんさい
)
の三男に生まれたので、四男
中務
(
なかつかさ
)
大輔
(
たゆう
)
立孝
(
たつたか
)
、五男
刑部
(
ぎょうぶ
)
興孝
(
おきたか
)
、六男長岡式部
寄之
(
よりゆき
)
の三人がある。
妹
(
いもと
)
には稲葉
一通
(
かずみち
)
に嫁した
多羅姫
(
たらひめ
)
、
烏丸
(
からすまる
)
中納言
(
ちゅうなごん
)
光賢
(
みつかた
)
に嫁した
万姫
(
まんひめ
)
がある。
阿部一族
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
翌年は文官に転じて
中納言
(
ちゅうなごん
)
殿と称えられなければならぬようになるからして、それが果して
字
(
あざな
)
であるやら、はたまた我々官吏が長官に向って、長官といい局長というと同じ意味の通称やら
名字の話
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
「
中務卿親王
(
なかつかさきょうしんのう
)
、
上野
(
こうずけ
)
の
親王
(
しんのう
)
、
中納言
(
ちゅうなごん
)
源
(
みなもと
)
の
朝臣
(
あそん
)
がおられます」
源氏物語:51 宿り木
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
中納言
(
ちゅうなごん
)
も
奥方
(
おくがた
)
もびっくりして、
死
(
し
)
ぬほど
悲
(
かな
)
しがって、
上手
(
じょうず
)
な
占
(
うらな
)
い
者
(
しゃ
)
にたのんでみてもらいますと、やはり
大江山
(
おおえやま
)
の
鬼
(
おに
)
に
取
(
と
)
られたということがわかりました。
大江山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
それで
一寸法師
(
いっすんぼうし
)
のおじいさんが、
堀河
(
ほりかわ
)
の
中納言
(
ちゅうなごん
)
というえらい人で、むじつの
罪
(
つみ
)
で
田舎
(
いなか
)
に
追
(
お
)
われて
出来
(
でき
)
た子が、
一寸法師
(
いっすんぼうし
)
のおとうさんで、それからおかあさんという人も
一寸法師
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
鬼
(
おに
)
が
大
(
おお
)
ぜいつかまえておいた
娘
(
むすめ
)
たちの中には、
池田
(
いけだ
)
の
中納言
(
ちゅうなごん
)
のお
姫
(
ひめ
)
さまも
交
(
ま
)
じっていました。
頼光
(
らいこう
)
は
鬼
(
おに
)
のかすめた
宝物
(
たからもの
)
といっしょに
娘
(
むすめ
)
たちをつれて、めでたく
都
(
みやこ
)
へ
帰
(
かえ
)
りました。
大江山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
“中納言”の意味
《名詞》
中 納 言(ちゅうなごん, すけのものもうすつかさ,なかもものもうすつかさ)
太政官に置かれた令外官のひとつ。大納言の下、参議の上。太政官の次官。
(出典:Wiktionary)
“中納言”の解説
中納言(ちゅうなごん)は、太政官に置かれた令外官のひとつ。太政官においては四等官の次官(すけ)に相当する。訓読みは「すけのものまうすつかさ」あるいは「なかのものまうすつかさ」。
(出典:Wikipedia)
中
常用漢字
小1
部首:⼁
4画
納
常用漢字
小6
部首:⽷
10画
言
常用漢字
小2
部首:⾔
7画
“中納言”で始まる語句
中納言宗行卿
中納言維仲卿