“はくじやく”の漢字の書き方と例文
語句割合
薄弱100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蓋(けだ)し薄弱(はくじやく)なる人間(にんげん)は、如何(いか)なる場合(ばあひ)にも多(おほ)くは己(おのれ)を恃(たの)む能(あた)はざるものなるが、其(そ)の最(もつと)も不安心(ふあんしん)と感(かん)ずるは海上(かいじやう)ならむ。
旅僧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
勘次(かんじ)は羞恥(しうち)と恐怖(きようふ)と憤懣(ふんまん)との情(じやう)を沸(わか)したが夫(それ)でも薄弱(はくじやく)な彼(かれ)は、それを僻(ひが)んだ目(め)に表現(へうげん)して逢(あ)ふ人(ひと)毎(ごと)に同情(どうじやう)してくれと強(し)ふるが如(ごと)く見(み)えるのみであつた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
それが第(だい)一自營獨立(じえいどくりつ)の念(ねん)を薄弱(はくじやく)にするの原因(げんいん)で、隨(したが)つて日本婦人(にほんふじん)の大(おほひ)なる弱點(じやくてん)であらうと思(おも)ひます。
女教邇言 (旧字旧仮名) / 津田梅子(著)
其(そ)の小(ちひ)さな芝栗(しばぐり)が偶然(ひよつくり)落(お)ちてさへ驚(おどろ)いて騷(さわ)ぐだらうと思(おも)ふやうに薄弱(はくじやく)な蟋蟀(こほろぎ)がそつちこつちで微(かす)かに鳴(な)いて居(ゐ)る。一寸(ちよつと)他人(ひと)の目(め)には觸(ふ)れぬ場所(ばしよ)であつた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
彼(かれ)は身(み)を殺(ころ)さうとまで其(そ)の薄弱(はくじやく)な意思(いし)が少(すこ)しのことにも彼(かれ)を苦(くる)しめる時(とき)、彼(かれ)を衝動(そそ)つて盜性(たうせい)がむか/\と首(くび)を擡(もた)げつゝあつたのである。勘次(かんじ)はもう仕事(しごと)をする處(どころ)ではない。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)