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はいしや
彼は
其日役所の
歸り
掛けに
駿河臺下迄來て、
電車を
下りて、
酸いものを
頬張つた
樣な
口を
穿めて一二
町歩いた
後、ある
齒醫者の
門を
潛つたのである。
高木の
細君は
夜具でも
構はないが、おれは
一つ
新らしい
外套を
拵えたいな。
此間齒醫者へ
行つたら、
植木屋が
薦で
盆栽の
松の
根を
包んでゐたので、つく/″\
左う
思つた
宗助は
其日の
午後とう/\
思い
切つて、
齒醫者へ
寄つたのである。
時や
冬、
小春日の
返り
咲にも
怪し
何處にか
取り
得たる。
昌黎屹と
其の
面を
睨まへてあり。
韓湘拜謝して
曰く、
小姪此の
藝當ござ
候。
因りて
書を
讀まず
又學ばざるにて
候。