“とくぎじやう”の漢字の書き方と例文
語句割合
徳義上100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
解釋かいしやくしたとき御米およねおそろしいつみをかした惡人あくにんおのれ見傚みなさないわけかなかつた。さうしておもはざる徳義上とくぎじやう苛責かしやく人知ひとしれずけた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
貴方あなたはじめ、代診だいしん會計くわいけいれから、すべ貴方あなた病院びやうゐん奴等やつらは、じつしからん、徳義上とくぎじやうおいては我々共われ/\どもよりはるか劣等れつとうだ、なんため我々計われ/\ばかりがこゝれられてつて
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
世間せけん容赦ようしやなく彼等かれら徳義上とくぎじやうつみ脊負しよはした。しか彼等かれら自身じしん徳義上とくぎじやう良心りやうしんめられるまへに、一旦いつたん茫然ばうぜんとして、彼等かれらあたまたしかであるかをうたがつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
徳義上とくぎじやうだとか、論理ろんりだとか、那樣事そんなことなにりません。たゞ場合ばあひです。すなは此處こゝれられたものはひつてゐるのであるし、れられんもの自由じいう出歩であるいてゐる、けのことです。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
勳章くんしやうだとか、養老金やうらうきんだとかふものは、徳義上とくぎじやう資格しかくや、才能さいのうなどに報酬はうしうされるのではなく、一ぱん勤務つとめ其物そのものたいして報酬はうしうされるのでる。しからばなん自分計じぶんばか報酬はうしうをされぬのでらう。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)