“とくぎじょう”の漢字の書き方と例文
語句割合
徳義上100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
貴方あなたはじめ、代診だいしん会計かいけい、それから、すべてこの貴方あなた病院びょういんにいる奴等やつらは、じつしからん、徳義上とくぎじょうにおいては我々共われわれどもよりはるか劣等れっとうだ、なんため我々われわればかりがここにれられておって
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
徳義上とくぎじょうだとか、論理ろんりだとか、そんなことはなにもありません。ただ場合ばあいです。すなわちここにれられたものはいっているのであるし、れられんもの自由じゆう出歩であるいている、それだけのことです。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
勲章くんしょうだとか、養老金ようろうきんだとかうものは、徳義上とくぎじょう資格しかくや、才能さいのうなどに報酬ほうしゅうされるのではなく、一ぱん勤務つとめそのものたいして報酬ほうしゅうされるのである。しからばなん自分じぶんばかり報酬ほうしゅうをされぬのであろう。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)