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徳義上
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とくぎじょう
貴方を
初め、
代診、
会計、それから、
総てこの
貴方の
病院にいる
奴等は、
実に
怪しからん、
徳義上においては
我々共より
遙に
劣等だ、
何の
為に
我々ばかりがここに
入れられておって
徳義上だとか、
論理だとか、そんなことは
何もありません。ただ
場合です。
即ちここに
入れられた
者は
入っているのであるし、
入れられん
者は
自由に
出歩いている、それだけのことです。
勲章だとか、
養老金だとか
云うものは、
徳義上の
資格や、
才能などに
報酬されるのではなく、一
般に
勤務その
物に
対して
報酬されるのである。しからば
何で
自分ばかり
報酬をされぬのであろう。