“とうそう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
刀槍27.5%
痘瘡20.0%
刀鎗12.5%
唐宋10.0%
逃走7.5%
闘争7.5%
闘諍5.0%
刀装2.5%
唐僧2.5%
東曹2.5%
湯宗2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
苦悶の跡も、刀槍とうそうの傷も、毒物の斑点もないのですから、卒中かしんの病の頓死といっても、誰も疑う者はなかったでしょう。
秋成は、五歳の折、重い痘瘡とうそうをわずらって、その痘毒のために、右の中指と左の人さし指がひどく短くなり、用にたたなくなっていた。
「甲州勢退くと見るや、城兵一時に安心し、凍えた身肌を暖めんものとかぶとを脱ぎよろいを解き弓矢を捨て刀鎗とうそうさやにし……」
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
偉大な工藝時代を想う時、あのゴシックの時代や、唐宋とうそうや高麗の朝を想う時、そこには常に彼らの心を結合する焦点があった。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
それから先、お照の着衣をつけて、下駄を穿いて、何喰わぬ顔で見張りの警官にも怪しまれずに戸外へ逃走とうそうする迄は、難なく行われたことであった。
電気風呂の怪死事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ただ聰明そうめいをかいたがため、階級かいきゅうたいしては、組織そしきある闘争とうそうでなければならぬのを、一をもって、にくいとおも対象たいしょうにぶつかりました。
風はささやく (新字新仮名) / 小川未明(著)
いつかはまたもっと手ひどく仇を受けるじゃ、この身終って次のしょうまで、その妄執もうしゅうは絶えぬのじゃ。ついには共に修羅しゅらに入り闘諍とうそうしばらくもひまはないじゃ。必らずともにさようのたくみはならぬぞや。
二十六夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
近くの百姓家でとりが鳴くと、二人は期せずして黙りこんで、三つの眼が、あいだに置かれた乾雲丸の刀装とうそうに光った。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
しかし、なぜか知らないが、もしかすると、今の夢のお告げの唐僧とうそうとやらが、ほんとうにここを通るかもしれないというような気がしてしかたがない。
悟浄出世 (新字新仮名) / 中島敦(著)
就中なかんずく東曹とうそう掾公悌えんこうてい
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
北平の按察使あんさつし僉事せんじ湯宗とうそう按察使あんさつし陳瑛ちんえいが燕のこがねを受けて燕の為に謀ることをがいするあり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)