闘争とうそう)” の例文
ここまで考えて来た彼は、もう彼自身の幼年時代の、憎悪と、策略と、偽善と、闘争とうそうとに駆り立てられていた頃の生活を思い出した。
次郎物語:04 第四部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
ただ聰明そうめいをかいたがため、階級かいきゅうたいしては、組織そしきある闘争とうそうでなければならぬのを、一をもって、にくいとおも対象たいしょうにぶつかりました。
風はささやく (新字新仮名) / 小川未明(著)
まだ、みずうみうえ鉛色なまりいろけきらぬ、さむあさかれは、ついに首垂うなだれたまま自然しぜんとの闘争とうそうの一しょうわることになりました。
がん (新字新仮名) / 小川未明(著)