秋成は、五歳の折、重い痘瘡をわずらって、その痘毒のために、右の中指と左の人さし指がひどく短くなり、用にたたなくなっていた。
秋成は、五歳の折、重い痘瘡をわずらって、その痘毒のために、右の中指と左の人さし指がひどく短くなり、用にたたなくなっていた。
筑紫に起った痘瘡が都まで流行してきた。天平九年のことであった。加茂川のほとり、城門の外は言うまでもなく、都大路も投げすてられた死体によって臭かった。
“痘瘡”の意味
《名詞》
痘瘡ウイルスによる感染症。天然痘。
(出典:Wiktionary)
(出典:Wiktionary)
“痘瘡(天然痘)”の解説
天然痘(てんねんとう、variola, smallpox)は、天然痘ウイルスを病原体とする感染症の一つである。疱瘡(ほうそう)、痘瘡(とうそう)ともいう。医学界では一般に痘瘡の語が用いられた。疱瘡の語は平安時代、痘瘡の語は室町時代、天然痘の語は1830年の大村藩の医師の文書が初出である。ヒトに対して非常に強い感染力を持ち、全身に膿疱を生ずる。致死率が平均で約20%から50%と非常に高いそれまで流行していなかった地域においてはさらに致死率が跳ね上がるため、時に国や民族が滅ぶ原因となった事すらある。。仮に治癒しても瘢痕(一般的にあばたと呼ぶ)を残す。1980年、世界保健機関(WHO)により根絶が宣言された。人類史上初にして唯一、根絶に成功した感染症の例である。
(出典:Wikipedia)
(出典:Wikipedia)
“痘瘡”で始まる語句