“とうさう”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
痘瘡	33.3%
逃走	33.3%
闘諍	33.3%

痘瘡

榛軒は痘瘡（とうさう）を以て先天の「胎毒」が天行の「時気」に感触して発するものとなした。胎毒とは性欲の結果である。胎毒は外発すべきものである。しかしその外発は時を得なくてはならない。

伊沢蘭軒 (新字旧仮名) ／ 森鴎外(著)

逃走

其冒険（ぼうけん）なること上州人の能（よ）く及ぶ所に非ずと云ふ、其方法に依れば熊（くま）を銃撃（じゆうげき）して命中誤（あやま）り、熊逃走（とうさう）する時之を追駆（つゐく）すれば熊遂（つひ）に怒（いか）りて直立し、将（まさ）に一跳（てう）人（ひと）を攫（つか）まんとす、此に於て短剱（たんけん）を以て之を貫（つらぬ）き

利根水源探検紀行 (新字旧仮名) ／ 渡辺千吉郎(著)

闘諍

いつかはまたもっと手ひどく仇を受けるぢゃ、この身終って次の生（しゃう）まで、その妄執（まうしふ）は絶えぬのぢゃ。遂（つひ）には共に修羅（しゅら）に入り闘諍（とうさう）しばらくもひまはないぢゃ。必らずともにさやうのたくみはならぬぞや。

二十六夜 (新字旧仮名) ／ 宮沢賢治(著)