“唐宋”の読み方と例文
読み方割合
とうそう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼の葉茶は花のごとき芳香を放ってしばしば驚嘆すべきものがあるが、唐宋とうそう時代の茶の湯のロマンスは彼の茶わんには見ることができない。
茶の本:04 茶の本 (新字新仮名) / 岡倉天心岡倉覚三(著)
偉大な工藝時代を想う時、あのゴシックの時代や、唐宋とうそうや高麗の朝を想う時、そこには常に彼らの心を結合する焦点があった。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
よく唐宋とうそうの詩人などが歌いあげている——比翼ひよくのちかいとか、同穴どうけつのちぎり、鴛鴦えんおうむつみ——などという言葉にあたる永遠をかけた不変の愛とは、つまり遊戯の中にはないものである。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)