“ていか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
定家61.5%
低下15.4%
鄭和7.7%
定価7.7%
梯下7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
美妙斎の筆蹟は定家ていかようの極めて美くしい書風であったが、何となく芸人披露の名弘なびろめの散らしの板下然はんしたぜんとして気品に欠けていた。
美妙斎美妙 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
米國經濟界べいこくけいざいかい全般ぜんぱんには何等なんら懸念けねんすべき状態じやうたいみとめざるも、人氣にんき中心ちうしんたる證劵市場しようけんしぢやう大變動だいへんどうきたしたことであるからいきほ生糸相場きいとさうばにも波及はきふして十ぐわつ初旬しよじゆんより低下ていか趨勢すうせいとなり
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
れ永楽帝のおそうれうるところたらずんばあらず。鄭和ていかふねうかめて遠航し、胡濙こえいせんもとめて遍歴せる、密旨をふくむところあるが如し。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
鄭和ていか王景弘おうけいこうと共にいで使つかいしぬ。和のづるや、帝、袁柳荘えんりゅうそうの子の袁忠徹えんちゅうてつをしてそうせしむ、忠徹いわく可なりと。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
十六ページでしたか、定価ていかが三せん、小説の挿絵さしゑを二めん入れました、これよりさき四六ばん時代じだいいま一人ひとり画家ぐわかくはゝりました、横浜よこはま商館番頭しやうくわんばんとうゆめのやうつゝとふ名、実名じつめいわすれましたが
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
拾号じふがうからはまた大いに躰裁ていさいあらためて(十月廿にぢう五日出版しゆつぱん頁数ページすうばいにして、別表紙べつびやうしけて、別摺べつずり挿画さしゑを二まい入れて、定価ていかを十せんに上げました、表紙は朱摺しゆずり古作者印譜こさくしやいんぷ模様もやうで、かたちは四六ばい
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
同時に靴音のいそがわしくせ違うを聞きつ。心臓の鼓動とともに、艙梯そうていに踏みかけたる足ははたと止まりぬ。あたかも梯下ていかを通りかかりし一人の水兵も、ふッと立ち止まりて武男と顔見合わしたり。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)