トップ
>
定家
>
ていか
ふりがな文庫
“
定家
(
ていか
)” の例文
一體假名遣と云ふ
詞
(
ことば
)
は
定家
(
ていか
)
假名遣などと云ふときから始まつたのでありませうか。そこで此物を指して自分は單に假名遣と云ひたい。
仮名遣意見
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
美妙斎の筆蹟は
定家
(
ていか
)
ようの極めて美くしい書風であったが、何となく芸人披露の
名弘
(
なびろ
)
めの散らしの
板下然
(
はんしたぜん
)
として気品に欠けていた。
美妙斎美妙
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
定家
(
ていか
)
の
糟粕
(
そうはく
)
をしゃぶるでもなく自己の本領
屹然
(
きつぜん
)
として山岳と高きを争い日月と光を競うところ実に
畏
(
おそ
)
るべく尊むべく覚えず
膝
(
ひざ
)
を屈するの思い
有之
(
これあり
)
候。
歌よみに与ふる書
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
前栽
(
せんざい
)
つくろはせ給へる頃人々あまた召して
御遊
(
ぎょゆう
)
などありける後
定家
(
ていか
)
の
中納言
(
ちゅうなごん
)
いまだ
下﨟
(
げろう
)
なりける時に奉られける
蘆刈
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
この他、『唐詩選』の
李于鱗
(
りうりん
)
における、百人一首の
定家
(
ていか
)
卿における、その
詩歌
(
しいか
)
の名声を得て今にいたるまで人口に
膾炙
(
かいしゃ
)
するは、とくに選者の学識いかんによるを見るべし。
読倫理教科書
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
▼ もっと見る
たとえば
定家
(
ていか
)
や
西行
(
さいぎょう
)
の短歌の多数のものによって刺激される連想はあまりに顕在的であり、訴え方があらわであり過ぎるような気がするのをいかんともすることができない。
俳諧の本質的概論
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
さてもさても
和
(
わ
)
ごりょは、
誰人
(
だれびと
)
の子なれば、
定家
(
ていか
)
かつらを——
大橋須磨子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
定家
(
ていか
)
といふ人は上手か下手か訳の分らぬ人にて、新古今の撰定を見れば少しは訳の分つてゐるのかと思へば
歌よみに与ふる書
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
強
(
あなが
)
ち
人丸
(
ひとまろ
)
・
赤人
(
あかひと
)
の
余唾
(
よだ
)
を
舐
(
ねぶ
)
るでもなく、
固
(
もと
)
より
貫之
(
つらゆき
)
・
定家
(
ていか
)
の
糟粕
(
そうはく
)
をしやぶるでもなく、自己の本領
屹然
(
きつぜん
)
として
山岳
(
さんがく
)
と高きを争ひ日月と光を競ふ処、実に
畏
(
おそ
)
るべく尊むべく
歌よみに与ふる書
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
定家
(
ていか
)
という人は上手か下手か訳の分らぬ人にて
歌よみに与ふる書
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
“定家(藤原定家)”の解説
藤原 定家(ふじわら の さだいえ/ていか)は、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての公家・歌人。藤原北家御子左流、正三位・藤原俊成の二男。最終官位は正二位・権中納言。京極殿または京極中納言と呼ばれた。『小倉百人一首』の撰者で権中納言定家を称する。
(出典:Wikipedia)
定
常用漢字
小3
部首:⼧
8画
家
常用漢字
小2
部首:⼧
10画
“定家”で始まる語句
定家卿
定家俊成