“人丸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとまろ62.5%
ひとまる37.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
元義に万葉の講義を請ひしに元義は人丸ひとまろ太子たいし追悼の長歌を幾度も朗詠して、歌は幾度も読めばおのずから分るものなり、といひきといふ。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
皆社会外に立てる人にあらずして要するに詩作家たるのみ、人丸ひとまろ赤人あかひと憶良おくら家持やかもちまた人格の察すべきなく、今日においてはただその詩作家たるを感ずるのみ、以上の諸大家
絶対的人格:正岡先生論 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
その他、播州ばんしゅうには明石あかし人丸ひとまる神社がある。この神社より古来、火よけと安産の守り札が出ることになっている。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
下野しもつけ小中こなかという村では、きびを栽培することをいましめておりますが、これも鎮守の人丸ひとまる大明神が、まだ人間であった時に、戦をして傷を負い、逃げて来てこの村の黍畠の中に隠れ
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)