“しょうかん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ショウカン
語句割合
傷寒30.0%
召喚15.0%
消閑10.0%
召還7.5%
小閑7.5%
正観5.0%
蒋幹2.5%
蕭関2.5%
廂官2.5%
檣竿2.5%
少監2.5%
荘官2.5%
賞観2.5%
賞鑑2.5%
賞鑒2.5%
銷閑2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
原因はどこにあるかわかりませんが、広い意味で、傷寒しょうかんの一種といっていいでしょう。それにかなりの心労もありますからな。
大菩薩峠:27 鈴慕の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
生前、光秀と親交のあった吉田兼和よしだけんわ里村紹巴さとむらじょうはなどの召喚しょうかんされたことが、ちょっと民間の神経をとがらせたが、これも即日
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なごやかにも楽しい曲である。古典の邪念のない美しさを愛する人には最もよき消閑しょうかんのレコードだろう。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
召還しょうかんに応じないと言ったんだな。どんな口調で言った?」
日の果て (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
が、ようやく、その小閑しょうかんを得た日であった。彼は、息女むすめたちのつぼねへ来て、京都の土産物の数々をひらき、息女たちの喜びをながめて、彼も他愛ない半日をすごしていた。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それにもかかわらず、忍べないのは正観しょうかんの智力が足りないからでございましょう、正しく物をみることの余裕を奪われたその瞬間から、憤怒の炎が吹き出して参るものでございます。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
彼の諮問しもんに答えて、諸大将からもそれぞれ意見が出たが、その中で、例の蒋幹しょうかんがすすんで云った。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
人々は、その大言に驚いて、誰かとみると、帳下の幕賓ばくひん蒋幹しょうかんあざな子翼しよくというものだった。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこを去って、蕭関しょうかんとりでを後にすると、陳登は、暗夜に鞭をあげて、夜明け頃までにはまた、呂布りょふの陣へ帰っていた。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
曹操は、玄徳と共に、山東の境へ突出とっしゅつして、はるか蕭関しょうかんのほうをうかがった。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大名府だいみょうふ、管領庁楼以下の官衙かんがにも、例外なしに、緑門りょくもんが建ち、花傘かさんが飾られ、そして辻々には、騎馬の廂官しょうかん(左右・南北の奉行役人)が辻警戒にあたり、ひどい酔ッぱらいはらっして行ったり
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ッ。廂官しょうかんがこっちへ来た」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今やその檣竿しょうかんに翻々たるの花旗はすでに天涯地角、至るところの人をして尊敬せしむるの力を有せり。おもうに数年を出でずして人をしてさらに恐怖せしむるところのものとなるや必せり。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
数万の烟筒は煙を吐いてために天日を暗からしめ、雲のごとき高楼、林のごとき檣竿しょうかん錐鑿すいさく槓杆こうかん槌鍛ついたんの音は蒸気筒の響き、車馬轣轆れきろくの声とともに相和して、晴天白日雷鳴を聞くがごとくならん。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
建文帝けんぶんてい如何いかにせしぞや。伝えていわく、金川門きんせんもんまもりを失うや、帝自殺せんとす。翰林院編修かんりんいんへんしゅう程済ていせいもうす、出亡しゅつぼうしたまわんにはかじと。少監しょうかん王鉞おうえつひざまずいて進みてもうす。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
痩せた坊主は終夜休まず走って朝方荘官しょうかん方へ著き、怪しからぬ屠家へ宿った、同伴は続いて来ぬから殺されたは必定ひつじょうと訴え出たので、荘主フォルス卿、急ぎ人を馳せて検察せしむると右の始末と
われらが花を見るのは、植物学者以外は、この花の真目的を嘆美たんびするのではなくて、多くは、ただその表面に現れている美を賞観しょうかんして楽しんでいるにすぎない。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
解説に拠ると、縛られているのは、露西亜ロシアのために軍事探偵を働き、日本軍にとらわれ、ちょうど今、首を切られて示衆みせしめとなるところである。囲んでいるのは、その示衆みせしめ盛挙せいきょ賞鑑しょうかんする人達である。
「吶喊」原序 (新字新仮名) / 魯迅(著)
資産あるものは、芸術を補助すべき能ありて、芸術を賞鑒しょうかんすべき能なく、教育あるものはこれに反す。これ個人に芸術を補助するに堪へたるものなきなり。
亜米利加の思出 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
もしも彼がかりにわが日本政府の官吏であったと仮定したら、はたしてどうであったかを考えてみることを、賢明なる本誌読者の銷閑しょうかんパズルの題材としてここに提出したいと思う次第である。
災難雑考 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)