“正観”の読み方と例文
読み方割合
しょうかん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
和尚おしょうさんは、ころもをぬいで、ろばたで、おぜんにすわって、ざぶざぶと、お茶づけをながしこみはじめました。正観しょうかんは、おみやげのだんごを、ひろげました。
のら犬 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
それにもかかわらず、忍べないのは正観しょうかんの智力が足りないからでございましょう、正しく物をみることの余裕を奪われたその瞬間から、憤怒の炎が吹き出して参るものでございます。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「犬みたいだったがな。そのしょうこに、正観しょうかんはそばへよっても、ちっとも、こわくはなかったがなあ。」
のら犬 (新字新仮名) / 新美南吉(著)