“いせき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
伊籍26.3%
遺跡21.1%
遺蹟21.1%
井堰10.5%
10.5%
伊勢喜5.3%
堰塞5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
関羽を輔佐する者としては文官に、伊籍いせき糜竺びじく向朗こうろう、馬良などをとどめ、武将には、関平、周倉、廖化りょうか糜芳びほうなどをあとに残して行った。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
及び之を打ちくだくに用ゐしならんと考へらるる扁平石へんぺいせきゑん部に赤色料付着す)は遺跡いせきより發見はつけんされし事有るなり。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
間もなく歳子は牧瀬が中央亜細亜アジアへ、決死的な古代建築の遺蹟いせきの発掘に出発したといふ消息を兄から聞いた。
夏の夜の夢 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
水車へ水を取るので橋から少し下流に井堰いせきがある、そのため水がよどんで細長い池のようになっている
郊外 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
四辺あたりに似ない大構えの空屋に、——二間ばかりの船板塀ふないたべいが水のぬるんだいせきに見えて、その前に、お玉杓子たまじゃくし推競おしくらで群るさまに、大勢小児こどもたかっていた。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
浜町はまちょう細川邸ほそかわてい裏門前うらもんまえを、みぎれて一ちょうあまり、かど紺屋こうやて、伊勢喜いせきいた質屋しちやよこについてまががった三軒目げんめ、おもてに一本柳ぽんやなぎながえだれたのが目印めじるし
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
僕はあわてたように起って、三つ四つお辞儀をして駈け出した。御殿のお庭の植込の間から、お池の水が小さい堰塞いせきして流れ出る溝がある。
ヰタ・セクスアリス (新字新仮名) / 森鴎外(著)