伊籍いせき)” の例文
先陣は廖化りょうか。その副将には関平かんぺい。——参謀として馬良、伊籍いせき。——留守の大将には誰々をと、その場で、各隊の部将や所属も任命された。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
関羽を輔佐する者としては文官に、伊籍いせき糜竺びじく向朗こうろう、馬良などをとどめ、武将には、関平、周倉、廖化りょうか糜芳びほうなどをあとに残して行った。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
日頃から玄徳に好意をもっている幕賓の伊籍いせきがちょうど城下に来ていて、ふとこのことを耳にはさんだので
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ところへ、荊州の幕賓ばくひん伊籍いせきがたずねてきた。宋忠を放った後で、玄徳は、孔明そのほかを集めて評議中であったが、ほかならぬ人なのでその席へ招じ、日頃の疎遠そえんを謝した。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
太傅たいふ許靖きょせい、安漢将軍糜竺びじく青衣侯せいいこう尚挙しょうきょ、陽泉侯劉豹りゅうひょう、治中従事楊洪ようこう、昭文博士伊籍いせき、学士尹黙いんもく、そのほかのおびただしい文武官は毎日のように会議して大典の典礼故実を調べたり
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
何びとか? と見ると、それは劉表の幕賓ばくひんで、伊籍いせきあざな機伯きはくという者だった。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「幕賓の伊籍いせきは親しいと聞いております。伊籍から迎えさせては如何です」
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すると、大勢の中にあった伊籍いせきが、玄徳にそっと目くばせして
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
諸人が、誰かと見ると、それは伊籍いせきであった。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)