高價かうか)” の例文
新字:高価
富豪ものもちいへでは蟲干むしぼしで、おほきな邸宅やしきはどの部屋へやも一ぱい、それがにはまであふれだしてみどり木木きゞあひだには色樣々いろさま/″\高價かうかなきもの がにほひかがやいてゐました。
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
自體人間の生存税は滅切めつきり高價かうかになツて來た、こと吾々われ/\藝術家は激戰げきせんさい中で平和演説へいわえんぜつツてゐるやうなもんだから、存立そんりつあやふい!………これからは誰が俺のみたして呉れるんだ。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
かれやすいとはれゝば、やすやうがした。もし買手かひてがあれば、買手かひてだけかね幾何いくらでもりたかつた。かれ新聞しんぶんで、近來きんらい古書畫こしよぐわ入札にふさつ非常ひじやう高價かうかになつたことやう心持こゝろもちがした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
れとも物質ぶつしつ變換へんくわん……物質ぶつしつ變換へんくわんみとめて、すぐ人間にんげん不死ふしすとふのは、あだか高價かうかなヴアイオリンがこはれたあとで、其明箱そのあきばこかはつて立派りつぱものとなるとおなじやうに、まことわけわからぬことである。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)