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陰暦
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いんれき
ふりがな文庫
“
陰暦
(
いんれき
)” の例文
寛文
(
かんぶん
)
十年
陰暦
(
いんれき
)
十月の末、喜三郎は独り蘭袋に辞して、故郷熊本へ帰る旅程に
上
(
のぼ
)
った。彼の
振分
(
ふりわ
)
けの
行李
(
こうり
)
の中には、
求馬
(
もとめ
)
左近
(
さこん
)
甚太夫
(
じんだゆう
)
の三人の遺髪がはいっていた。
或敵打の話
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
先刻
(
せんこく
)
は
見送
(
みおく
)
られた
吾等
(
われら
)
は
今
(
いま
)
は
彼等
(
かれら
)
を
此
(
この
)
船
(
ふね
)
より
送
(
おく
)
り
出
(
いだ
)
さんと、
私
(
わたくし
)
は
右手
(
めて
)
に
少年
(
せうねん
)
を
導
(
みちび
)
き、
流石
(
さすが
)
に
悄然
(
せうぜん
)
たる
春枝夫人
(
はるえふじん
)
を
扶
(
たす
)
けて
甲板
(
かんぱん
)
に
出
(
で
)
ると、
今宵
(
こよひ
)
は
陰暦
(
いんれき
)
十三
夜
(
や
)
、
深碧
(
しんぺき
)
の
空
(
そら
)
には一
片
(
ぺん
)
の
雲
(
くも
)
もなく
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
それから十日ばかり、やがて
陰暦
(
いんれき
)
の十月も近からうといふ、秋らしい日の晝頃
銭形平次捕物控:267 百草園の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
陰暦
(
いんれき
)
七月、盛りの夏が過ぎた江戸の町に、初秋の風と共に
盂蘭盆
(
うらぼん
)
が訪れると、人々の胸には言い合わせたように、亡き人懐かしいほのかな思いと共に、三界万霊などという言葉が浮いてくる。
乳を刺す:黒門町伝七捕物帳
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
良夜
(
れうや
)
とは
今宵
(
こよひ
)
ならむ。今宵は
陰暦
(
いんれき
)
七月十五夜なり。
月清
(
つきゝよ
)
く、
風
(
かぜ
)
涼
(
すゞ
)
し。
良夜
(新字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
▼ もっと見る
オヤと
思
(
おも
)
つて、
窓外
(
まどのそと
)
を
眺
(
なが
)
めると、
今宵
(
こよひ
)
は
陰暦
(
いんれき
)
の十三
夜
(
や
)
、
月明
(
つきあきら
)
かなる
青水
(
せいすい
)
白沙
(
はくしや
)
の
海岸
(
かいがん
)
には、
大佐
(
たいさ
)
の
部下
(
ぶか
)
の
水兵等
(
すいへいら
)
は、
晝間
(
ひるま
)
の
疲勞
(
つかれ
)
を
此
(
この
)
月
(
つき
)
に
慰
(
なぐさ
)
めんとてや、
此處
(
こゝ
)
に
一羣
(
ひとむれ
)
。
彼處
(
かしこ
)
に
一群
(
ひとむれ
)
、
詩吟
(
しぎん
)
するのもある。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
“陰暦”の意味
《名詞》
陰暦(いんれき)
「太陰暦」の略。
「太陰太陽暦」の略。
(出典:Wiktionary)
陰
常用漢字
中学
部首:⾩
11画
暦
常用漢字
中学
部首:⽇
14画
“陰”で始まる語句
陰
陰鬱
陰影
陰気
陰翳
陰陽師
陰氣
陰陽
陰欝
陰々