“いんれき”の漢字の書き方と例文
語句割合
陰暦100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
陰暦いんれき七月、盛りの夏が過ぎた江戸の町に、初秋の風と共に盂蘭盆うらぼんが訪れると、人々の胸には言い合わせたように、亡き人懐かしいほのかな思いと共に、三界万霊などという言葉が浮いてくる。
良夜れうやとは今宵こよひならむ。今宵は陰暦いんれき七月十五夜なり。月清つきゝよく、かぜすゞし。
良夜 (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
オヤとおもつて、窓外まどのそとながめると、今宵こよひ陰暦いんれきの十三月明つきあきらかなる青水せいすい白沙はくしや海岸かいがんには、大佐たいさ部下ぶか水兵等すいへいらは、晝間ひるま疲勞つかれこのつきなぐさめんとてや、此處こゝ一羣ひとむれ彼處かしこ一群ひとむれ詩吟しぎんするのもある。