トップ
>
金剛石
>
こんごうせき
ふりがな文庫
“
金剛石
(
こんごうせき
)” の例文
金剛石
(
こんごうせき
)
と炭とは同じ物質からでき上がっているのだそうだが、その金剛石と炭よりももっと違い方のはなはだしいこの二人の生き方が
悟浄歎異:―沙門悟浄の手記―
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
そして友達と雑談をするとき、「小説家なんぞは物を知らない、
金剛石
(
こんごうせき
)
入の
指環
(
ゆびわ
)
を
嵌
(
は
)
めた金持の主人公に Manila を呑ませる」
鶏
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
急
(
きゅう
)
に声がどこか別の世界に行ったらしく聞こえなくなってしまいました。そしていつか
十力
(
じゅうりき
)
の
金剛石
(
こんごうせき
)
は
丘
(
おか
)
いっぱいに下っておりました。
虹の絵の具皿:(十力の金剛石)
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「ありがとう。清君の介抱をたのむ。明日の夜、本隊は紅玉軍港
金剛石
(
こんごうせき
)
砲台の沖へつく
筈
(
はず
)
だ。痛快な砲撃をやって見せるぞ。汝(千代田)も早く来い!」
昭和遊撃隊
(新字新仮名)
/
平田晋策
(著)
ごろごろと
要
(
い
)
らない
石瓦
(
いしかわら
)
が沢山あるより
金剛石
(
こんごうせき
)
が二つ三つある方が
尊
(
たっと
)
いではないか。どうも困ったものだ
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
▼ もっと見る
老若男女を選ばず、磨けばみがくほど、いよいよその
光沢
(
つや
)
が出てきます。「
金剛石
(
こんごうせき
)
も磨かずば」で、実をいうと私どもは互いにその
金剛石
(
ダイヤモンド
)
を一つずつ所有しているのです。
般若心経講義
(新字新仮名)
/
高神覚昇
(著)
夕日の光をうけて
金剛石
(
こんごうせき
)
のようにきらきら光っていました。
真夏の夢
(新字新仮名)
/
アウグスト・ストリンドベリ
(著)
まるでひるの間にいっぱい日光を
吸
(
す
)
った
金剛石
(
こんごうせき
)
のように
露
(
つゆ
)
がいっぱいについて、赤や
緑
(
みどり
)
やきらきら
燃
(
も
)
えて光っているのでした。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
乾葡萄
(
ほしぶどう
)
、乾桃、
乾棗
(
ほしなつめ
)
及び薬種その他宝石類では
金剛石
(
こんごうせき
)
、
瑠璃
(
るり
)
、
𤥭琥
(
しゃこ
)
、
瑪瑙
(
めのう
)
、
琥珀
(
こはく
)
、
瑜
(
ゆ
)
類であるが、なかんずくその大部分を占めて居るものは
珊瑚珠
(
さんごじゅ
)
と
瑜
(
ゆ
)
という
髻
(
もとどり
)
を飾る宝石である。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
金剛石
(
こんごうせき
)
の露
飜
(
こぼ
)
るるあだし貴人の服のおもげなるを
欺
(
あざむ
)
きぬ。
文づかひ
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
金剛石
(
こんごうせき
)
や草の
露
(
つゆ
)
やあらゆる
立派
(
りっぱ
)
さをあつめたような、きらびやかな
銀河
(
ぎんが
)
の
河床
(
かわどこ
)
の上を、水は声もなくかたちもなく
流
(
なが
)
れ、その
流
(
なが
)
れのまん中に
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
うめばちそうはブリリンと
起
(
お
)
きあがってもう一ぺんサッサッと光りました。
金剛石
(
こんごうせき
)
の強い光の
粉
(
こな
)
がまだはなびらに
残
(
のこ
)
ってでもいたのでしょうか。
虹の絵の具皿:(十力の金剛石)
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「来た来た。ああ、とうとう来た。
十力
(
じゅうりき
)
の
金剛石
(
こんごうせき
)
がとうとう下った」と花はまるでとびたつばかりかがやいて
叫
(
さけ
)
びました。
虹の絵の具皿:(十力の金剛石)
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
波はいよいよ青じろい焔をゆらゆらとあげました、それは又
金剛石
(
こんごうせき
)
の粉をはいているようでした。
やまなし
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
吸った
金剛石
(
こんごうせき
)
のように
露
(
つゆ
)
がいっぱいについて赤や緑やきらきら燃えて光っているのでした。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
またダイアモンド会社で、ねだんがやすくならないために、わざと
穫
(
と
)
れないふりをして、かくしておいた
金剛石
(
こんごうせき
)
を、
誰
(
だれ
)
かがいきなりひっくりかえして、ばらまいたというふうに
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
ねだんがやすくならないために、わざと
穫
(
と
)
れないふりをして、かくして置いた
金剛石
(
こんごうせき
)
を、
誰
(
たれ
)
かがいきなりひっくりかえして、ばら
撒
(
ま
)
いたという風に、眼の前がさあっと明るくなって、ジョバンニは
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
金剛石
(
こんごうせき
)
や草の
露
(
つゆ
)
やあらゆる立派さをあつめたような、きらびやかな銀河の
河床
(
かわどこ
)
の上を水は声もなくかたちもなく流れ、その流れのまん中に、ぼうっと青白く後光の
射
(
さ
)
した一つの島が見えるのでした。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
路
(
みち
)
のかたわらなる草花は
或
(
あるい
)
は赤く或は白い。
金剛石
(
こんごうせき
)
は
硬
(
かた
)
く
滑石
(
かっせき
)
は
軟
(
やわ
)
らかである。牧場は緑に海は青い。その牧場にはうるわしき牛
佇立
(
ちょりつ
)
し羊群
馳
(
か
)
ける。その海には青く
装
(
よそお
)
える鰯も泳ぎ
大
(
おおい
)
なる鯨も
浮
(
うか
)
ぶ。
ビジテリアン大祭
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
またその
桔梗
(
ききょう
)
いろの
冷
(
つめ
)
たい
天盤
(
てんばん
)
には
金剛石
(
こんごうせき
)
の
劈開片
(
へきかいへん
)
や
青宝玉
(
せいほうぎょく
)
の
尖
(
とが
)
った粒やあるいはまるでけむりの草のたねほどの
黄水晶
(
きずいしょう
)
のかけらまでごく
精巧
(
せいこう
)
のピンセットできちんとひろわれきれいにちりばめられそれはめいめい
勝手
(
かって
)
に
呼吸
(
こきゅう
)
し勝手にぷりぷりふるえました。
インドラの網
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
“金剛石(ダイヤモンド)”の解説
ダイヤモンド(en: diamond ˈdaɪəmənd)は、炭素のみからなる鉱物。炭素の同素体の一種でもある。モース硬度は10であり、鉱物中で最大の値を示す。一般的に無色透明で美しい光沢をもつ。ダイヤとも略される。和名は「金剛石(こんごうせき)」また、四月の誕生石。
(出典:Wikipedia)
金
常用漢字
小1
部首:⾦
8画
剛
常用漢字
中学
部首:⼑
10画
石
常用漢字
小1
部首:⽯
5画
“金剛石”で始まる語句
金剛石花
金剛石婚式
金剛石型輪底