トップ
>
身上
>
しんじやう
ふりがな文庫
“
身上
(
しんじやう
)” の例文
お房は思切ツていけぞんざいな
語調
(
てうし
)
で、「へツ、其様な人に思遣があツて耐るかえ。此の
上
(
うへ
)
飮まれたんじや、無けなし
身上
(
しんじやう
)
飮
(
の
)
みつぶしだア!」
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
合て見れば我等が
謀計
(
はかりごと
)
の
當
(
あた
)
りしなり今にては見らるゝ通り
相應
(
さうおう
)
に
身上
(
しんじやう
)
も仕上たれば貴樣が今度遣ひし二人の
路用金位
(
ろようきんぐらゐ
)
は損をば
懸
(
かけ
)
ぬ
能
(
よき
)
江戸
土産
(
みやげ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
今
(
いま
)
は
亡
(
う
)
せたる
傘屋
(
かさや
)
の
先代
(
せんだい
)
に
太
(
ふと
)
つ
腹
(
ぱら
)
のお
松
(
まつ
)
とて
一代
(
いちだい
)
に
身上
(
しんじやう
)
をあげたる、
女相撲
(
をんなずまふ
)
のやうな
老婆樣
(
ばゝさま
)
ありき、
六年前
(
ろくねんまへ
)
の
冬
(
ふゆ
)
の
事
(
こと
)
寺參
(
てらまゐ
)
りの
歸
(
かへ
)
りに
角兵衞
(
かくべゑ
)
の
子供
(
こども
)
を
拾
(
ひろ
)
ふて
來
(
き
)
て
わかれ道
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
苧環
(
をだまき
)
、
成人
(
おとな
)
びてゐないのが
身上
(
しんじやう
)
の女學生、短い袴、
纖
(
ほそ
)
い
脚
(
あし
)
、燕の
羽根
(
はね
)
のやうに動く
腕
(
うで
)
。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
それから右三年の
後
(
のち
)
、慶慮四年の江戸城開け渡しといふ時に、
御藏
(
おくら
)
の
金
(
かね
)
がたつた三十六萬兩、即ち今の三百六十萬圓程しかなかつたといふのだから、實際幕府も情けない
身上
(
しんじやう
)
であつたに違ひない。
兵馬倥偬の人
(旧字旧仮名)
/
塚原渋柿園
、
塚原蓼洲
(著)
▼ もっと見る
隨分いけぞんざいな口は
利
(
き
)
きますが、お粂の美しさは非凡であり、これは、出戻りの勘當娘の、始末の惡い女であつたにしても、下谷一番の
身上
(
しんじやう
)
と言はれた、俵屋の先代の娘には違ひなく、この上
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
今は
亡
(
う
)
せたる傘屋の先代に太つ腹のお松とて一代に
身上
(
しんじやう
)
をあげたる、
女相撲
(
おんなすまう
)
のやうな
老婆
(
ばば
)
さま有りき、六年
前
(
まへ
)
の冬の事寺参りの帰りに角兵衛の子供を拾ふて来て
わかれ道
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
大金と申さるゝが御主人丹後守殿御
身上
(
しんじやう
)
に
較
(
くら
)
べて見る時は
實
(
まこと
)
に易きこと十萬石餘の大名少々の金子を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
見
(
み
)
すかされ
機械仕掛
(
きかいじかけ
)
のあやつり
身上
(
しんじやう
)
松澤
(
まつざは
)
ももう
下
(
くだ
)
り
坂
(
ざか
)
よと
囃
(
はや
)
されんは
口惜
(
くちを
)
しく
脊
(
せ
)
なる
新田
(
につた
)
は
後廻
(
あとまは
)
し
腹
(
はら
)
の
織元
(
おりもと
)
其他
(
そのほか
)
へ
有金
(
ありがね
)
大方
(
おほかた
)
取
(
とり
)
あつめて
仕拂
(
しはら
)
ひたる
噂
(
うはさ
)
こそ
耳
(
みゝ
)
よりのことなれと
平生
(
ひごろ
)
ねらひすませし
的
(
まと
)
彼方
(
かなた
)
より
延期
(
えんき
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“身上”の意味
《名詞1》
身の上。
身分。
財産。
《名詞2》
身体の表面。
取り柄。
身の上。
(出典:Wiktionary)
身
常用漢字
小3
部首:⾝
7画
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“身上”で始まる語句
身上噺
身上話
身上持
身上談
身上骨
身上判断