トップ
>
賃
>
ちん
ふりがな文庫
“
賃
(
ちん
)” の例文
「つまりわたしが引き受けることにしよう。もちろん買い切るのではない、ただ
借
(
か
)
りるのだ。その
借
(
か
)
り
賃
(
ちん
)
に年に二十フラン出すことにしよう」
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
幾度
(
いくたび
)
か
越前街道
(
ゑちぜんかいだう
)
の
往來
(
ゆきき
)
に
馴
(
な
)
れて、
賃
(
ちん
)
さへあれば、
俥
(
くるま
)
はひとりで
驅出
(
かけだ
)
すものと
心得
(
こゝろえ
)
て
居
(
ゐ
)
たからである。しかし、
此
(
こ
)
の
上下
(
じやうげ
)
には、また
隨分
(
ずゐぶん
)
難儀
(
なんぎ
)
もした。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
安
(
やす
)
さんが
例
(
れい
)
の
發明
(
はつめい
)
や、
金儲
(
かねまう
)
けの
話
(
はなし
)
をするとき、
其
(
その
)
聞
(
き
)
き
賃
(
ちん
)
に
奢
(
おご
)
るのかも
知
(
し
)
れない」と
云
(
い
)
つて
宗助
(
そうすけ
)
は
笑
(
わら
)
つてゐた。
會話
(
くわいわ
)
はそれなりでつい
發展
(
はつてん
)
せずに
仕舞
(
しま
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「十郎。宿所へおちついたら、
賞
(
ほ
)
め
賃
(
ちん
)
には、うんと餅を食わすぞ。そうだ、坊へ剃刀をお返しして来い」
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
おれに
免
(
めん
)
じておまえたちもがまんしてくれ、おれがあやまり
賃
(
ちん
)
はだすから、花前も気ちがいながら、牛をだいじにしてからの思いちがいであってみるとかわいそうなところがある
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
▼ もっと見る
「おれんでない、
家主
(
やぬし
)
のだよ。ただ
打
(
う
)
つのがおもしろいので、
食
(
た
)
べやしないから、みんな
鳥
(
とり
)
は
借
(
か
)
り
賃
(
ちん
)
にやってしまうのさ。なんで、あのけちんぼが、ただで、
銃
(
じゅう
)
なんか
貸
(
か
)
すもんか。」
春はよみがえる
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
やくざなフォードを選んだのは、費用を
省
(
はぶ
)
く意味もあったが、当時東京市中の
賃
(
ちん
)
自動車には、過半フォードが使用されていたので、その中に立混って、目立たぬという点が、主たる理由であった。
虫
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
籾
(
もみ
)
一升を稲のこき
賃
(
ちん
)
はせを
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
「そうか。置いたぜ、
髪結
(
かみゆ
)
い
賃
(
ちん
)
を」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
賃
常用漢字
小6
部首:⾙
13画
“賃”を含む語句
木賃
木賃宿
家賃
賃銀
汽車賃
骨折賃
使賃
駄賃馬
賃貸
賃機
日雇賃
待賃
店賃
駄賃
賃銭
手間賃
旅籠賃
宿賃
屋賃
無賃
...