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親里
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おやざと
ふりがな文庫
“
親里
(
おやざと
)” の例文
○かくて
産後
(
さんご
)
日を
歴
(
へ
)
てのち、
連日
(
れんじつ
)
の雪も
降止
(
ふりやみ
)
天気
穏
(
おだやか
)
なる日、
娵
(
よめ
)
夫
(
をつと
)
にむかひ、
今日
(
けふ
)
は
親里
(
おやざと
)
へ
行
(
ゆか
)
んとおもふ、いかにやせんといふ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
竜宮女房の普通の形は、今日の
嫁入婚
(
よめいりこん
)
に近く、妻の
親里
(
おやざと
)
に行き
通
(
かよ
)
うということはないのだが、この花売竜宮入りだけは
婿入
(
むこいり
)
に始まっている。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
國「
親里
(
おやざと
)
を拵えれば
大家
(
おおや
)
でも頼むのでございますが、旦那が親になって上げてはいかゞです」
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
柏崎海軍少尉
(
かしはざきかいぐんせうゐ
)
の
夫人
(
ふじん
)
に、
民子
(
たみこ
)
といつて、
一昨年
(
いつさくねん
)
故郷
(
ふるさと
)
なる、
福井
(
ふくゐ
)
で
結婚
(
けつこん
)
の
式
(
しき
)
をあげて、
佐世保
(
させぼ
)
に
移住
(
うつりす
)
んだのが、
今度
(
こんど
)
少尉
(
せうゐ
)
が
出征
(
しゆつせい
)
に
就
(
つ
)
き、
親里
(
おやざと
)
の
福井
(
ふくゐ
)
に
歸
(
かへ
)
り、
神佛
(
しんぶつ
)
を
祈
(
いの
)
り、
影膳
(
かげぜん
)
据
(
す
)
ゑつつ
座
(
ざ
)
にある
如
(
ごと
)
く
雪の翼
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
いろいろ
療養
(
りょうよう
)
をつくしたが、いかんともしようがなく、いささかの
理由
(
りゆう
)
をもって
親里
(
おやざと
)
へ帰した。
元来
(
がんらい
)
は帰すべきでないものを帰したのであるから、もと
悪人
(
あくにん
)
ならぬ老人は長く
良心
(
りょうしん
)
の
苦痛
(
くつう
)
にせめられた。
告げ人
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
▼ もっと見る
始め嘉川の家來どもは
今度
(
こんど
)
の一件の
縺
(
もつ
)
れはお島の
手引
(
てびき
)
に相違なしと其後も
晝夜
(
ちうや
)
責
(
せめ
)
さいなみ
終
(
つひ
)
に打殺し死骸は何方へか
捨置
(
すておき
)
知
(
し
)
らざる
體
(
てい
)
になし居たるにお島の
親里
(
おやざと
)
住吉町吉兵衞方より此儀に付大岡越前守殿奉行所へ
訴
(
うつた
)
へ出ければ越前守殿
早速
(
さつそく
)
白洲
(
しらす
)
へ
呼出
(
よびいだ
)
され目安訴状を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
二月九日は嫁が
親里
(
おやざと
)
へ還って、一日ゆっくりと遊んで来る日で、家ではおまけに
御馳走
(
ごちそう
)
をして出して
遣
(
や
)
るのだが、土地ではこの日をオカタボンダシと呼んでいる。
年中行事覚書
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
親
常用漢字
小2
部首:⾒
16画
里
常用漢字
小2
部首:⾥
7画
“親”で始まる語句
親
親戚
親父
親爺
親仁
親子
親切
親方
親類
親身