見積みつも)” の例文
たとへばすみ別室べつしつ藥局やくきよくてやうとふには、わたくしかんがへでは、少額せうがく見積みつもつても五百ゑんりませう、しかあま不生産的ふせいさんてき費用ひようです。』
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
『さァ人間界にんげんかい年数ねんすうなおしたら何年位なんねんぐらいになろうかな……。』と老竜神ろうりゅうじんはにこにこしながら『すくな見積みつもっても三万年位まんねんぐらいにはなるであろうかな。』
それが出來できないんだつて。見積みつもつても兩方りやうはうせると、十ゑんにはなる。十ゑんまとまつた御金おかねを、いまところ月々つき/″\すのはほねれるつてふのよ
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
この町の人々は子供の時から無数の葬式を見ているため、葬式の費用を見積みつもることに異常の才能を生じている。
文章 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
何といってもこの娘は余り小さすぎるじゃないかね、これがものになるまでには、どんなに割引きして見積みつもっても五、六年はかかる。その間の費用が大変だ。
超重爆ちょうじゅうばくの月産三千機、その他の飛行機を合わせて全部で七千五百機だ。それに使うゴムタイヤの重量は最低に見積みつもって五千六百トン。その五千六百のゴムがどこを探しても無いのだからなあ
諜報中継局 (新字新仮名) / 海野十三(著)
B ぢや大隈侯おほくまこう葉書はがきかずなにかからの見積みつもりだらう。
ハガキ運動 (旧字旧仮名) / 堺利彦(著)
たとえばすみ別室べっしつ薬局やっきょくてようとうには、わたくしかんがえでは、少額しょうがく見積みつもっても五百えんりましょう、しかしあま不生産的ふせいさんてき費用ひようです。』
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
代助は、何事によらず一度いちど気にかゝりすと、何処どこ迄も気にかゝる男である。しかも自分で其馬鹿さ加減の程度を明らかに見積みつもる丈の脳力があるので、自分の気にかゝりかたが猶に付いてならない。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
ざつと三十三間堂けんだうほとけかずの十ばい見積みつもつたんさ。
ハガキ運動 (旧字旧仮名) / 堺利彦(著)