“年数”のいろいろな読み方と例文
旧字:年數
読み方割合
ねんすう57.1%
としかず42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『さァ人間界にんげんかい年数ねんすうなおしたら何年位なんねんぐらいになろうかな……。』と老竜神ろうりゅうじんはにこにこしながら『すくな見積みつもっても三万年位まんねんぐらいにはなるであろうかな。』
もう年数ねんすうもよほどっていますし、それに私にはそれほど興味のない事ですから、判然はんぜんとは覚えていませんが、何でもそこは日蓮にちれんの生れた村だとかいう話でした。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
このふたりは、年数としかずから言ったら、いわゆるおなじ年ですが、一方はまだあどけない子供ですのに、一方はすでに老犬の部類に入っています。
「三十ですって……。」お庄はあまり嵩高かさだかなような気がして、そんな年数としかずの考えが、どうしても頭脳あたまへ入らなかった。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)