舞踏ぶとう)” の例文
どうかあとの所はみなさんで活動写真のおしまいのありふれた舞踏ぶとうか何かを使ってご勝手にご完成をねがうしだいであります。
ビジテリアン大祭 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
冷たいもの、無関心なもののみが直線でりょうをもつ。兵隊を縦列に配置しないで環状に組立てたならば、闘争をしないで舞踏ぶとうをするであろう{1}
「いき」の構造 (新字新仮名) / 九鬼周造(著)
そこにはロシヤのいはゆる「千八百八十年だい知識階級インテリゲンチヤ」であるところのラアネフスカヤをはじめ、老若ろうじやくの男女たちの十人があつまつて舞踏ぶとうけうじてゐる。
文壇球突物語 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
けれど、ただ一人ひとり父親ちちおや姿すがたえませんでした。これらのわかおとこや、おんなは、たがいによいこえうたい、またはなし、またって舞踏ぶとうをやっていました。
青い時計台 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そのあいだわたしは親方の伴奏ばんそうでイスパニア舞踏ぶとうをおどった。カピは四十フラン集めるであろうか。
大きな舞踏ぶとうも、もうあかりが消えていました。きっともう、みんな寝たのでしょう。
山も海もみんない灰にうずまってしまう。平らな運動場のようになってしまう。その熱い灰の上でばかり、おれたちのたましい舞踏ぶとうしていい。いいか。もうみんな大さわぎだ。
楢ノ木大学士の野宿 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
きつねは、ほかに、わかい、うつくしいおんなたちが仲間なかまにはいったら、どんなにか、にぎやかだろうとおもった。そうすれば、自分じぶんたちの舞踏ぶとうも、人間にんげんにまけるものでないとかんがえたから
雪の上の舞踏 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「ウウウウエイ。三十五歳。アツレキ三十一年七月一日夜、表、アフリカ、コンゴオの林中の空地に於て故なくしてほしいままに出現、舞踏ぶとう中の土地人を恐怖きょうふ散乱せしめたる件。」
ちょうど、このとき、ほかのふねは、姿すがたしてしまったのに、英吉えいきちふねだけが、あらし舞踏ぶとうする、渦巻うずまきのなかのこされたのでした。そして、いくたび、あやうくなみにのみまれようとしたかしれません。
海の踊り (新字新仮名) / 小川未明(著)
そしてねむろうと思ったのです。けれども電光があんまりせわしくガドルフのまぶたをかすめて過ぎ、えとつかれとが一しょにがたがたきあがり、さっきからの熱った頭はまるで舞踏ぶとうのようでした。
ガドルフの百合 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)