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舌鼓
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したうち
ふりがな文庫
“
舌鼓
(
したうち
)” の例文
と、
地面
(
じべた
)
に
匐
(
のたく
)
つた太い木根に
躓
(
つまづ
)
いて、其
機会
(
はずみ
)
にまだ新しい下駄の鼻緒が、フツリと
断
(
き
)
れた。チヨツと
舌鼓
(
したうち
)
して
蹲踞
(
しやが
)
んだが、
幻想
(
まぼろし
)
は
迹
(
あと
)
もなし。
赤痢
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「
憤
(
じ
)
れったいな。」新吉は優しい
舌鼓
(
したうち
)
をして、火箸を引っ
奪
(
たく
)
るように取ると、自分でフウフウ言いながら、火を起し始めた。
新世帯
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
老夫
(
らうふ
)
筵
(
むしろ
)
の
端
(
はし
)
に坐し酒を
視
(
み
)
て
笑
(
ゑみ
)
をふくみ
続
(
つゞけ
)
て三
盌
(
ばい
)
を
喫
(
きつ
)
し
舌鼓
(
したうち
)
して大に
喜
(
よろこ
)
び、さらば
話説
(
はなし
)
申さん、我
廿歳
(
はたちのとし
)
二月のはじめ
薪
(
たきゞ
)
をとらんとて
雪車
(
そり
)
を
引
(
ひき
)
て山に入りしに
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
引斷
(
ひきちぎ
)
りては
舌鼓
(
したうち
)
して
咀嚼
(
そしやく
)
し、
疊
(
たゝみ
)
とも
言
(
い
)
はず、
敷居
(
しきゐ
)
ともいはず、
吐出
(
はきいだ
)
しては
舐
(
ねぶ
)
る
態
(
さま
)
は、ちらと
見
(
み
)
るだに
嘔吐
(
おうど
)
を
催
(
もよほ
)
し、
心弱
(
こゝろよわ
)
き
婦女子
(
ふぢよし
)
は
後三日
(
のちみつか
)
の
食
(
しよく
)
を
廢
(
はい
)
して、
病
(
やまひ
)
を
得
(
え
)
ざるは
寡
(
すく
)
なし。
蛇くひ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
舌鼓
(
したうち
)
をして古ぼけた
薬鑵
(
やかん
)
に手を
触
(
さわ
)
ってみたが湯は
冷
(
さ
)
めていないので安心して
竹の木戸
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
▼ もっと見る
お作から筆の廻らぬ手紙で、東京が恋しいとか、田舎は寂しいとか、体の工合が悪いから来てくれとか言って来るたんびに、
舌鼓
(
したうち
)
をして、手紙を丸めて、
投
(
ほう
)
り出した。
新世帯
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
『チヨッ。』と馬子は
舌鼓
(
したうち
)
した。『フム、また狐の眞似
演
(
し
)
てらア!』
赤痢
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「日の暮れるまで何をしてるだか……。」と、父親は
舌鼓
(
したうち
)
をして、
煙管
(
きせる
)
を筒から抜いた。
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
『チヨツ。』と馬子は
舌鼓
(
したうち
)
した。『フム、また狐の真似
演
(
し
)
てらア!』
赤痢
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
“舌鼓”の解説
名菓舌鼓(めいかしたつづみ)は山口県山口市の山陰堂で作られている菓子(和菓子)である。ういろうと共に、山口市を代表する土産菓子である。
(出典:Wikipedia)
舌
常用漢字
小6
部首:⾆
6画
鼓
常用漢字
中学
部首:⿎
13画
“舌”で始まる語句
舌
舌打
舌鋒
舌切雀
舌頭
舌舐
舌端
舌皷
舌長
舌嘗