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縁者
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えんじや
されば芝居を
造る処、此役者
等が家はさらなり、
親類縁者朋友よりも人を出し、あるひは人を
傭ひ芝居小屋場の地所の雪を
平らかに
踏かため
原籍を知つて話し合ふと土居中尉の夫人が僕の妻の
縁者である事が
解つて奇遇に驚いた。夫人は一歳の赤ん坊を
伴れて
馬来に
護謨栽培をやつて居る
良人の
許へ
健気にも初めて旅行するのである。
宜敷
御廻り下さるべし是のみ
心懸り故
縁者同樣の
貴殿なれば此事頼み置なり
又妻子のことも
宜くお
世話下されよと
遺言なし夫より
悴吉三郎に向ひ利兵衞殿
娘お菊は
其方と
胎内より
云號せしに付利兵衞殿を
されば芝居を
造る処、此役者
等が家はさらなり、
親類縁者朋友よりも人を出し、あるひは人を
傭ひ芝居小屋場の地所の雪を
平らかに
踏かため
ばしたれば
婚姻の日は先方より
言越參らば直にしても致せるやうに爲て置たく就ては娘が
天窓の
物帶も
衣類も
箪笥長持其外一
式新撰く
整へんとは思へども是等に男は
役に立ず然とて
親類縁者とても有らねば
萬事を
取りあげ如何にも
痩衰へたる
其體千辛萬苦の
容子自然と面に顯はれたり
正直の
頭に
舍り給ふ天神地祇云ず
語ず
神明の
加護にや大岡殿夫婦の
體最憐然に思されコリヤ九助其の方は如何なる
意趣有て親類
縁者たる惣内夫婦を
“縁者”の意味
《名詞》
縁者(えんじゃ)
自分と縁があるもの。
親戚関係があるもの。
(近世において、血縁のある「親類」と区別して)姻戚関係があるもの。姻族。
(出典:Wiktionary)