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第一番
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だいいちばん
と、
申出ました
處、
部屋頭が
第一番。いづれも
當御邸の
御家風で、おとなしい、
實體なものばかり、
一人も
異存はござりません。
第一番に、
石造皇子はずるい
方に
才のあつた
方ですから、
註文の
佛の
御石の
鉢を
取りに
天竺へ
行つたように
見せかけて、
三年ばかりたつて
屹度持參の
事、と
言ふ……
蓋し
發會第一番の——お
當めでたうござる——
幹事の
弴さんが……
實は
剩錢を
集める
藁人形に
鎧を
着せた
智謀計數によつたのださうである。
といつて
手先へ
柔な
掌が
障ると
第一番に
次作兄いといふ
若いのゝ(りやうまちす)が
全快、お
苦しさうなといつて
腹をさすつて
遣ると
水あたりの
差込の
留まつたのがある