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立淀
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たちよど
ふりがな文庫
“
立淀
(
たちよど
)” の例文
燈
(
ひ
)
の消えたその洗面所の
囲
(
まわり
)
が暗いから、肩も腰も見えなかったのであろう、と、
疑
(
うたがい
)
の幽霊を消しながら、やっぱり
悚然
(
ぞっ
)
として
立淀
(
たちよど
)
んだ。
鷭狩
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
前を通ろうとして、我にもあらず
立淀
(
たちよど
)
んだ。散策子は、
下衆儕
(
げしゅうばら
)
と
賭物
(
かけもの
)
して、鬼が出る
宇治橋
(
うじばし
)
の夕暮を、
唯
(
ただ
)
一騎
(
いっき
)
、東へ
打
(
う
)
たする
思
(
おもい
)
がした。
春昼後刻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
立淀
(
たちよど
)
んだ織次の耳には、それが二股から遠く伝わる、ものの
谺
(
こだま
)
のように聞えた。織次の
祖母
(
おおば
)
は、見世物のその
侏儒
(
いっすんぼし
)
の
婦
(
おんな
)
を教えて
国貞えがく
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
つかつかと出て、まだ
雫
(
しずく
)
の
止
(
や
)
まぬ、びしょ
濡
(
ぬれ
)
の衣を振返って、
憂慮
(
きづかわし
)
げに土間に下りて、草履を
突
(
つっ
)
かけたが、
立淀
(
たちよど
)
んで、やがて、その手拭を取って
頬被
(
ほおかぶり
)
。
葛飾砂子
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
改札口を出たまでで、人に聞かぬと、東西を心得ぬ、
立淀
(
たちよど
)
んで
猶予
(
ためら
)
う処へ、
顕
(
あら
)
われたのが大坊主で
露萩
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
先
(
さき
)
の
二人
(
ふたり
)
、
頭
(
あたま
)
の
長
(
なが
)
いのと、
何
(
なに
)
かに
黒髮
(
くろかみ
)
を
結
(
むす
)
んだのは、
芝居
(
しばゐ
)
の
樂屋
(
がくや
)
の
鬘臺
(
かつらうけ
)
に、
髷
(
まげ
)
をのせて、
倒
(
さかさ
)
に
釣
(
つる
)
した
風情
(
ふぜい
)
で、
前後
(
あとさき
)
になぞへに
並
(
なら
)
んで、
向
(
むか
)
うむきに
立
(
た
)
つて、
同伴者
(
つれ
)
の、
然
(
さ
)
うして
立淀
(
たちよど
)
んだのを
待
(
ま
)
つらしい。
三人の盲の話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
と
又
(
また
)
聲
(
こゑ
)
に
力
(
ちから
)
を
入
(
い
)
れた。
男
(
をとこ
)
は
立淀
(
たちよど
)
むまで
歩行
(
ある
)
くのも
遲
(
おそ
)
く
成
(
な
)
つて
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
これにギョッとして
立淀
(
たちよど
)
んだけれども、さるにても
婦人
(
おんな
)
一人。
海異記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
淀
漢検準1級
部首:⽔
11画
“立”で始まる語句
立
立派
立退
立停
立場
立上
立出
立竦
立籠
立塞