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稽
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かんが
ふりがな文庫
“
稽
(
かんが
)” の例文
かく
稽
(
かんが
)
えて見ると、後世全く無意味
荒唐
(
こうとう
)
と思われる玩具にも、深き歴史的背景と人間生活の真味が宿っている事を知るべきである。
土俗玩具の話
(新字新仮名)
/
淡島寒月
(著)
〔譯〕
學
(
がく
)
之を
古訓
(
こくん
)
に
稽
(
かんが
)
へ、
問
(
もん
)
之を師友に
質
(
たゞ
)
すは、人皆之を知る。學必ず之を躬に學び、問必ず諸を心に問ふは、其れ幾人有らんか。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
彼此
(
かれこれ
)
と
種々
(
いろ/\
)
優
(
すぐ
)
れた
簡便
(
かんべん
)
な
方法
(
はうはふ
)
を
稽
(
かんが
)
へては
見
(
み
)
たものゝ、
只
(
たゞ
)
厄介
(
やくかい
)
な
事
(
こと
)
には
何
(
ど
)
うして
其
(
そ
)
れを
實行
(
じつこう
)
すべきかと
云
(
い
)
ふ
名案
(
めいあん
)
を
持
(
も
)
たなかつたことです。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
そして前に掲げた法例という語の字義語意を
稽
(
かんが
)
えて見ても、我邦においてこの法例なる語を広く用いるのは、決して不当でないと思う。
法窓夜話:02 法窓夜話
(新字新仮名)
/
穂積陳重
(著)
かくて
稽
(
かんが
)
うると
大国主神
(
おおくにぬしのかみ
)
は蛇を
族霊
(
トテム
)
として、他部族の女に通いしが、蛇を族霊とする部族の男と明かすを聞いて女驚くを見、
慙
(
は
)
じて絶ち去ったと見える。
十二支考:04 蛇に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
▼ もっと見る
しかれども赤貧洗うがごとく常に
陋屋
(
ろうおく
)
の中に住んで世と
容
(
い
)
れず。
古書
(
こしょ
)
堆裏
(
たいり
)
独
(
ひとり
)
破几
(
はき
)
に
凭
(
よ
)
りて
古
(
いにしえ
)
を
稽
(
かんが
)
え道を
楽
(
たのし
)
む。
曙覧の歌
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
水戸の如きも光圀の当時より早くもその
臭味
(
しゅうみ
)
を帯び、後世水戸派の予言者藤田東湖に到りては、「
古
(
いにしえ
)
を
稽
(
かんが
)
えて今に徴し本朝神聖の大道を
闡明
(
せんめい
)
す」と
叫破
(
きょうは
)
せり。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
私は遠くさかのぼりて道具の人類進化史上における地位を
稽
(
かんが
)
え、転じて近代における機械の偉大なる効果を思うごとに、今の時代をもって真に
未曾有
(
みぞう
)
難遭
(
なんそう
)
の時代なりとなすを禁じ得ず。
貧乏物語
(新字新仮名)
/
河上肇
(著)
そしてこれらの記事を読んで、前に載せた七日晒しや圧三昧の習俗を
稽
(
かんが
)
えて見ると、ともにアイヌの残したものが簡略化されたことが知られるのである。しかるにこうした事は他にも類例がある。
本朝変態葬礼史
(新字新仮名)
/
中山太郎
(著)
これを
稽
(
かんが
)
えると本統の祖先崇拝は、母系統を重んずる民にして始めて誇り行い得るはずだ。
天照大神
(
あまてらすおおみかみ
)
を女神としたは理に合わぬなどの論がかえって理に合わぬと惟う。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
すべて日吉に二十一社ありて仏神の混合甚だしく、記録に牽強多くて事歴の真相知れがたきも、大体を
稽
(
かんが
)
うるに、伝教大師この社を延暦寺に結び付けた遥か以前に、二の宮この山の地主と
斎
(
いつ
)
かれた。
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
漢名
鶏
(
けい
)
というも鶏は
稽
(
けい
)
なり、能く時を
稽
(
かんが
)
うる故名づくと
徐鉉
(
じょげん
)
は説いたが、グリンムの童話集に、鶏声ケケリキとあったり、ニフィオレ島等で鶏をキオ、マランタ島等でクアと呼んだりするから
推
(
お
)
すと
十二支考:08 鶏に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
稽
常用漢字
中学
部首:⽲
15画
“稽”を含む語句
滑稽
稽古
無稽
稽首
荒唐無稽
滑稽談
稽古槍
滑稽雑談
稽古所
滑稽感
滑稽的
夜稽古
滑稽納所
滑稽劇
会稽
出稽古
稽古本
稽古場
滑稽味
下稽古
...