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画工
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ゑかき
ふりがな文庫
“
画工
(
ゑかき
)” の例文
旧字:
畫工
画工
(
ゑかき
)
さんは
立処
(
たちどころ
)
にコバルトの
絵
(
ゑ
)
の
具
(
ぐ
)
を
溶
(
と
)
いたし、
博士
(
はかせ
)
は
紫
(
むらさき
)
の
蝶
(
てふ
)
を
追
(
お
)
つて、
小屋
(
こや
)
うらの
間道
(
かんだう
)
を
裏
(
うら
)
の
林
(
はやし
)
に
入
(
はい
)
つたので。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
本人が変るばかりぢやない、
画工
(
ゑかき
)
の方の気分も毎日変るんだから、本当を云ふと、肖像画が何枚でも出来
上
(
あ
)
がらなくつちやならない訳だが、さうは
行
(
い
)
かない。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
と、
画工
(
ゑかき
)
さん、三
浦
(
うら
)
さんがばた/\と
出
(
で
)
た、その
自動車
(
じどうしや
)
が、
柴小屋
(
しばごや
)
を
小
(
ちい
)
さく
背景
(
はいけい
)
にして
真直
(
まつすぐ
)
に
着
(
つ
)
くと、
吹降
(
ふきぶり
)
を
厭
(
いと
)
つた
私
(
わたし
)
たちの
自動車
(
じどうしや
)
も、じり/\と
把手
(
ハンドル
)
を
縦
(
たて
)
に
寄
(
よ
)
つた。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
画工
(
ゑかき
)
はね、
心
(
こゝろ
)
を
描
(
か
)
くんぢやない。
心
(
こゝろ
)
が
外
(
そと
)
へ
見世
(
みせ
)
を
出
(
だ
)
してゐる
所
(
ところ
)
を
描
(
か
)
くんだから、
見世
(
みせ
)
さへ
手落
(
ておち
)
なく観察すれば、
身代
(
しんだい
)
は
自
(
おのづ
)
から
分
(
わか
)
るものと、まあ、さうして置くんだね。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
三四郎は原口と云ふ名前を聞いた時から、
大方
(
おほかた
)
あの
画工
(
ゑかき
)
だらうと思つてゐた。
夫
(
それ
)
にしても与次郎は交際家だ。大抵な先輩とはみんな
知合
(
しりあひ
)
になつてゐるから
豪
(
えら
)
いと感心して
硬
(
かた
)
くなつた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
陰々
(
いん/\
)
たる
汀
(
みぎは
)
こそ
御占場
(
おうらなひば
)
と
称
(
しよう
)
するので——(
小船
(
こぶね
)
は
通
(
とほ
)
るさうである)——
画工
(
ゑかき
)
さんと
英雄
(
えいゆう
)
とは、そこへ——おのおの……
畠山
(
はたけやま
)
の
馬
(
うま
)
ではない、……
猪
(
しゝ
)
を
抱
(
いだ
)
き、
鹿
(
しか
)
をかつぐが
如
(
ごと
)
き
大荷
(
おほに
)
のまゝ
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“画工”の意味
《名詞》
製図、作図など図を作製する職人。
(出典:Wiktionary)
画
常用漢字
小2
部首:⽥
8画
工
常用漢字
小2
部首:⼯
3画
“画”で始まる語句
画
画家
画布
画策
画餅
画師
画筆
画帖
画舫
画板