画工ゑかき)” の例文
旧字:畫工
画工ゑかきさんは立処たちどころにコバルトのいたし、博士はかせむらさきてふつて、小屋こやうらの間道かんだううらはやしはいつたので。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
本人が変るばかりぢやない、画工ゑかきの方の気分も毎日変るんだから、本当を云ふと、肖像画が何枚でも出来がらなくつちやならない訳だが、さうはかない。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
と、画工ゑかきさん、三うらさんがばた/\とた、その自動車じどうしやが、柴小屋しばごやちいさく背景はいけいにして真直まつすぐくと、吹降ふきぶりいとつたわたしたちの自動車じどうしやも、じり/\と把手ハンドルたてつた。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
画工ゑかきはね、こゝろくんぢやない。こゝろそと見世みせしてゐるところくんだから、見世みせさへ手落ておちなく観察すれば、身代しんだいおのづからわかるものと、まあ、さうして置くんだね。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
三四郎は原口と云ふ名前を聞いた時から、大方おほかたあの画工ゑかきだらうと思つてゐた。それにしても与次郎は交際家だ。大抵な先輩とはみんな知合しりあひになつてゐるからえらいと感心してかたくなつた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
陰々いん/\たるみぎはこそ御占場おうらなひばしようするので——(小船こぶねとほるさうである)——画工ゑかきさんと英雄えいゆうとは、そこへ——おのおの……畠山はたけやまうまではない、……しゝいだき、鹿しかをかつぐがごと大荷おほにのまゝ
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)