母鳥ははどり)” の例文
「さあ、みんなんでごらん。あの野原のはらたかのところまで!」と、母鳥ははどりは、三子供こどもたちに自由じゆうぶことをゆるしたのでした。
平原の木と鳥 (新字新仮名) / 小川未明(著)
きながら、雛鳥ひなしてきました。それはばかにおおきくて、ぶきりょうでした。母鳥ははどりはじっとそのつめていましたが、突然とつぜん
母鳥ははどりは直ぐに来て飛びついた。もう先刻さっきから庭樹にわきの間を、けたたましく鳴きながら、あっちへ飛び、こっちへ飛び、飛騒とびさわいでいたのであるから。
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
母鳥ははどりは、三子供こどもるたびに、父鳥ちちどりにひとでもせてやりたくおもいました。それは、畢竟ひっきょう、むなしいねがいであるとりながら……。
平原の木と鳥 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あくもいいお天気てんきで、お日様ひさまあお牛蒡ごぼうにきらきらしてきました。そこで母鳥ははどり子供達こどもたちをぞろぞろ水際みずぎわれてて、ポシャンとみました。
「ああいいところです。これから、毎日まいにち、いろいろめずらしいところへれていってあげますよ。」と、母鳥ははどりはいいました。
大きなかしの木 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「それは、勇気ゆうきのあるとりのすることですか。」と、母鳥ははどりは、しかるごとくいったので、子供こどもたちは、くびをすくめて、だまってしまいました。
平原の木と鳥 (新字新仮名) / 小川未明(著)
孤独こどくな、かしのは、そのとき熱心ねっしんみみかたむけていました。すると、母鳥ははどりは、これにこたえて
大きなかしの木 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「きっと、そうだろう、わすれていた山奥やまおくはやしや、父鳥ちちどりや、母鳥ははどりのことをおもしたのだよ。」と、にいさんが、いいました。にいさんも、いつしか、やまがらはかえってこないとおもったのでした。
山へ帰ったやまがら (新字新仮名) / 小川未明(著)
ひなどりは、母鳥ははどりとこんなはなしをしていました。
大きなかしの木 (新字新仮名) / 小川未明(著)