時折ときをり)” の例文
もとよりどんなふうあそぶのかもらなかつたのだが、さてその窓向まどむかうから時折ときをり談笑だんせうこゑまじつてチヤラチヤラチヤラチヤラきこえてくる麻雀牌マアジヤンパイおと
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
そこで、私はもつと規定の寛大な、そして私が屡々彼女に會ひに行くことの出來る、そして時折ときをりは彼女を連れて歸れる位ゐに近い學校を見つけた。
わたくし時折ときをり種々いろ/\こと妄想まうざうしますが、往々わう/\幻想まぼろしるのです、或人あるひとたり、またひとこゑいたり、音樂おんがくきこえたり、またはやしや、海岸かいがん散歩さんぽしてゐるやうにおもはれるときります。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
僕自身時折ときをりはそのやうに思つて
曇つた秋 (新字旧仮名) / 中原中也(著)
時折ときをり微風びふうはねをかへして
畑の祭 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
かれ發狂者はつきやうしやらしいところは、始終しゞゆうつた樣子やうすと、へん眼付めつきとをするのほかに、時折ときをりばんになると、てゐる病院服びやうゐんふくまへ神經的しんけいてき掻合かきあはせるとおもふと、はぬまでに全身ぜんしんふるはし
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
「さらば」のこえ時折ときをり
全都覚醒賦 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)