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持運
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もちはこ
ふりがな文庫
“
持運
(
もちはこ
)” の例文
御苦労
(
ごくらう
)
、
御厚意
(
ごかうい
)
は
受取
(
うけと
)
つたが、
己
(
おれ
)
の
刻
(
きざ
)
んだ
此
(
こ
)
の
婦
(
をんな
)
は
活
(
い
)
きとるぞ。
貴様
(
きさま
)
たちに
持運
(
もちはこ
)
ばれては
血
(
ち
)
の
道
(
みち
)
を
起
(
おこ
)
さう、
自分
(
じぶん
)
でおんぶだ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
三
時
(
じ
)
頃
(
ごろ
)
に、
坪井博士
(
つぼゐはかせ
)
が
來
(
こ
)
られたが、
既
(
も
)
う
發掘
(
はつくつ
)
よりは、
焚火
(
たきび
)
の
方
(
はう
)
が
盛
(
さか
)
んで
格別
(
かくべつ
)
の
事
(
こと
)
はなく、
談話
(
だんは
)
の
方
(
はう
)
にばかり
熱中
(
ねつちう
)
して
居
(
ゐ
)
ると、
兒島邸
(
こじまてい
)
の
侍女
(
じぢよ
)
が
牛乳入
(
ミルクいり
)
の
珈琲
(
コーヒー
)
を
持運
(
もちはこ
)
んで
來
(
き
)
た。
探検実記 地中の秘密:20 大森貝塚の発掘
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
時々
(
とき/″\
)
使童
(
ボーイ
)
が
出入
(
しゆつにふ
)
して
淡泊
(
たんぱく
)
の
食品
(
くひもの
)
、
勁烈
(
けいれつ
)
の
飮料
(
いんれう
)
を
持運
(
もちはこ
)
んで
居
(
ゐ
)
た。ストーブは
熾
(
さかん
)
に
燃
(
も
)
えて
居
(
ゐ
)
る——
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
……其だと蔵屋の
人数
(
にんず
)
ばかりでは手が廻りかねる。時とすると、
膳
(
ぜん
)
、家具、
蒲団
(
ふとん
)
などまで、
此方
(
こっち
)
から
持運
(
もちはこ
)
ぶのだ、と云ふのが、
頃刻
(
しばらく
)
して
美人
(
たおやめ
)
の話で分つた。
貴婦人
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
三の烏
彼
(
あ
)
れほどのものを、(
天幕
(
テント
)
を指す)
持運
(
もちはこ
)
びから、始末まで、俺たちが、此の黒い翼で人間の目から
蔽
(
おお
)
うて手伝ふとは
悟
(
さと
)
り得ず、
薄
(
すすき
)
の中に隠したつもりの、
彼奴等
(
あいつら
)
の甘さが
堪
(
たま
)
らん。
紅玉
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
持
常用漢字
小3
部首:⼿
9画
運
常用漢字
小3
部首:⾡
12画
“持”で始まる語句
持
持出
持前
持余
持主
持上
持合
持来
持囃
持病