“もちはこ”の漢字の書き方と例文
語句割合
持運100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……其だと蔵屋の人数にんずばかりでは手が廻りかねる。時とすると、ぜん、家具、蒲団ふとんなどまで、此方こっちから持運もちはこぶのだ、と云ふのが、頃刻しばらくして美人たおやめの話で分つた。
貴婦人 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
三の烏 れほどのものを、(天幕テントを指す)持運もちはこびから、始末まで、俺たちが、此の黒い翼で人間の目からおおうて手伝ふとはさとり得ず、すすきの中に隠したつもりの、彼奴等あいつらの甘さがたまらん。
紅玉 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)