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持参
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じさん
ふりがな文庫
“
持参
(
じさん
)” の例文
旧字:
持參
兎も角もランプをつけて、東京から
櫃
(
おはち
)
ごと
持参
(
じさん
)
の冷飯で
夕餐
(
ゆうげ
)
を済まし、彼等夫妻は西の六畳に、女中と三吉は頭合せに次の六畳に寝た。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
私
(
わたくし
)
が
自身
(
じしん
)
で
持参
(
じさん
)
したのはただ
母
(
はは
)
の
形見
(
かたみ
)
の
守刀
(
まもりがたな
)
だけで、いざ
出発
(
しゅっぱつ
)
と
決
(
きま
)
った
瞬間
(
しゅんかん
)
に、
今
(
いま
)
まで
住
(
す
)
んで
居
(
い
)
た
小屋
(
こや
)
も、
器具類
(
きぐるい
)
もすうっと
消
(
き
)
え
失
(
う
)
せ
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
テイラー博士「しかし余のこの報告が終了する頃までには、余の助手がここへ
持参
(
じさん
)
出来る筈であったが、どうしたものか、
未
(
いま
)
だに姿が見えぬ」
諜報中継局
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
役人
(
やくにん
)
は、うなずいて、さっそく、その
茶
(
ちゃ
)
わんを
御殿
(
ごてん
)
へ
持参
(
じさん
)
するように
申
(
もう
)
しつけて
帰
(
かえ
)
られました。
殿さまの茶わん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しかし、
恁
(
か
)
う
言
(
い
)
ふのを
信
(
しん
)
じないで、
私
(
わたし
)
に
任
(
ま
)
かせることを
不安心
(
ふあんしん
)
と
思
(
おも
)
ふなら、
提灯
(
ちやうちん
)
の
上
(
うへ
)
に
松明
(
たいまつ
)
の
数
(
かず
)
を
殖
(
ふや
)
して、
鉄砲
(
てつぱう
)
持参
(
じさん
)
で、
隊
(
たい
)
を
造
(
つく
)
つて、
喇叭
(
らつぱ
)
を
吹
(
ふ
)
いてお
捜
(
さが
)
しなさい、
其
(
それ
)
は
御勝手
(
ごかつて
)
です。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
主人と妻と
女児
(
むすめ
)
と、田の
畔
(
くろ
)
の
鬼芝
(
おにしば
)
に腰を下ろして、
持参
(
じさん
)
の
林檎
(
りんご
)
を
噛
(
かじ
)
った。
背後
(
うしろ
)
には
生温
(
なまぬる
)
い
田川
(
たがわ
)
の水がちょろ/\流れて居る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
乙吉は幾度も係官の前に迷惑をかけたことを
謝
(
しゃ
)
し、屍体は
持参
(
じさん
)
の
棺桶
(
かんおけ
)
に
収
(
おさ
)
め所持品は
風呂敷
(
ふろしき
)
に包んで帰りかけた。
赤外線男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
月番
(
つきばん
)
になっては、慰兵会費を一銭ずつ集めて廻って、自身役場に
持参
(
じさん
)
した。村の耶蘇教会にも
日曜毎
(
にちようごと
)
に参詣して、彼が村入して程なく
招
(
まね
)
かれて来た耳の遠い牧師の
説教
(
せっきょう
)
を聴いた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
持
常用漢字
小3
部首:⼿
9画
参
常用漢字
小4
部首:⼛
8画
“持参”で始まる語句
持参金
持参来