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悠長
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いうちやう
ふりがな文庫
“
悠長
(
いうちやう
)” の例文
然
(
しか
)
し、
今
(
いま
)
は
其樣
(
そん
)
な
事
(
こと
)
を
悠長
(
いうちやう
)
に
考
(
かんが
)
へて
居
(
を
)
るべき
塲合
(
ばあひ
)
でない。
此時
(
このとき
)
の
心痛
(
しんつう
)
は
實
(
じつ
)
に
非常
(
ひじやう
)
であつた。
櫻木大佐
(
さくらぎたいさ
)
との
約束
(
やくそく
)
の
日
(
ひ
)
は
既
(
すで
)
に
切迫
(
せつぱく
)
して
居
(
を
)
る。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
彼
(
かれ
)
はかうして
極
(
きは
)
めて
悠長
(
いうちやう
)
に
手
(
て
)
を
動
(
うご
)
かす
樣
(
やう
)
でありながら、それでも
傭
(
やと
)
はれた
先
(
さき
)
で
其
(
そ
)
の
日
(
ひ
)
の
扶持
(
ふち
)
はして
貰
(
もら
)
ふので、
相應
(
さうおう
)
な
錢
(
ぜに
)
を
獲
(
え
)
つゝあるのであつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
悠長
(
いうちやう
)
な時代で、平次が行き着くまで、
行倒
(
ゆきだふ
)
れの死骸はまだ取捨てる段取にもならず、町内の番太が、迷惑さうな顏をしながら、寄つて來る彌次馬を追つ拂つて居りました。
銭形平次捕物控:023 血潮と糠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
のつそりとして
悠長
(
いうちやう
)
な
卯平
(
うへい
)
は
壯時
(
さうじ
)
に
熟
(
じゆく
)
して
居
(
ゐ
)
た
仕事
(
しごと
)
の
呼吸
(
こきふ
)
で
大
(
おほ
)
きな
手
(
て
)
が
肩
(
かた
)
から
打
(
う
)
ち
下
(
おろ
)
す
時
(
とき
)
、まだ
相當
(
さうたう
)
に
捗
(
はか
)
どるのであつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「武士が腹を切るのにせつかちも
悠長
(
いうちやう
)
もない、——俺は、夜明けまでは生きて居られないのだ」
銭形平次捕物控:035 傀儡名臣
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
勘次
(
かんじ
)
は
醫者
(
いしや
)
と一
緒
(
しよ
)
に
歸
(
かへ
)
るからさういつてお
品
(
しな
)
に
安心
(
あんしん
)
させて
呉
(
く
)
れといつて
醫者
(
いしや
)
の
門
(
もん
)
を
叩
(
たゝ
)
いた。
醫者
(
いしや
)
は
丁度
(
ちやうど
)
そつちへ
行
(
ゆ
)
く
序
(
ついで
)
も
有
(
あ
)
つたからと
悠長
(
いうちやう
)
である。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
橋場の渡しの
悠長
(
いうちやう
)
さのせゐもあるにしても、一つは船頭權七の伜の權次が、
安賭場
(
やすとば
)
を廻つて歩いて、もう四日も家へ歸つて來ないために、その行先をつきとめるのに手間取つたのです。
銭形平次捕物控:232 青葉の寮
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
これから考へる——といふ
悠長
(
いうちやう
)
な言葉に、藤左衞門は
眉
(
まゆ
)
をひそめました。
銭形平次捕物控:090 禁制の賦
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
悠
常用漢字
中学
部首:⼼
11画
長
常用漢字
小2
部首:⾧
8画
“悠”で始まる語句
悠々
悠
悠然
悠揚
悠久
悠暢
悠々閑々
悠悠
悠々自適
悠紀