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御慰
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おなぐさ
ふりがな文庫
“
御慰
(
おなぐさ
)” の例文
研究と申すほどの
大袈裟
(
おおげさ
)
な文字はいかがわしいが、説明のしようによると、なかなかえらく聞えるようにできますから
御慰
(
おなぐさ
)
みになります。
創作家の態度
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
でも、先にそれを云って
了
(
しま
)
っちゃ
御慰
(
おなぐさ
)
みが薄い。まあ当り前の、エー、お
惚気
(
のろけ
)
のつもりで聞いて下さいよ。
モノグラム
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
代りの
御慰
(
おなぐさ
)
みにと云って
遣
(
よこ
)
したもので、王の
室
(
へや
)
の真中の
象牙張
(
ぞうげば
)
りの机の上に
籠
(
かご
)
に入れて置いてあったが、奇妙な事にはその歌う声が
昨夜
(
ゆうべ
)
夢の
中
(
うち
)
で聞いた美留女姫の声にそっくりで
白髪小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
「
御慰
(
おなぐさ
)
みになるべくは
御相手
(
おあいて
)
仕
(
つかまつ
)
るべし。」
怪力
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
エーと、が、それのみにては
御慰
(
おなぐさ
)
みが薄い様にござります。か
様
(
よう
)
に斬りさいなみましたる少女の首を、ザックリ、切断致し、これなるテーブルの上に、
晒
(
さら
)
し
首
(
くび
)
とござあい。ハッ
踊る一寸法師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
▼ もっと見る
此
(
この
)
店
(
みせ
)
の
曲
(
まが
)
り
角
(
かど
)
の
影
(
かげ
)
になつた
所
(
ところ
)
で、
黒
(
くろ
)
い
山高帽
(
やまたかばう
)
を
被
(
かぶ
)
つた三十
位
(
ぐらゐ
)
の
男
(
をとこ
)
が
地面
(
ぢめん
)
の
上
(
うへ
)
へ
氣樂
(
きらく
)
さうに
胡坐
(
あぐら
)
をかいて、えゝ
御子供衆
(
おこどもしゆう
)
の
御慰
(
おなぐさ
)
みと
云
(
い
)
ひながら、
大
(
おほ
)
きな
護謨風船
(
ごむふうせん
)
を
膨
(
ふく
)
らましてゐる。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
山高帽
(
やまたかばう
)
の
男
(
をとこ
)
は
賑
(
にぎ
)
やかな
町
(
まち
)
の
隅
(
すみ
)
に、
冷
(
ひや
)
やかに
胡坐
(
あぐら
)
をかいて、
身
(
み
)
の
周圍
(
まはり
)
に
何事
(
なにごと
)
が
起
(
おこ
)
りつゝあるかを
感
(
かん
)
ぜざるものゝ
如
(
ごと
)
くに、えゝ
御子供衆
(
おこどもしゆう
)
の
御慰
(
おなぐさ
)
みと
云
(
い
)
つては、
達磨
(
だるま
)
を
膨
(
ふく
)
らましてゐる。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
この店の曲り角の影になった所で、黒い山高帽を
被
(
かぶ
)
った三十ぐらいの男が地面の上へ気楽そうに
胡坐
(
あぐら
)
をかいて、ええ御子供衆の
御慰
(
おなぐさ
)
みと云いながら、大きな
護謨風船
(
ゴムふうせん
)
を
膨
(
ふく
)
らましている。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
慰
常用漢字
中学
部首:⼼
15画
“御”で始まる語句
御
御馳走
御前
御意
御座
御簾
御尤
御覧
御免
御堂