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彈丸
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ふりがな文庫
“
彈丸
(
たま
)” の例文
新字:
弾丸
「そんな馬鹿なことを考へて居るわけぢやない。下手人は鐵砲を何處から撃つたか、それが知り度いんだ。どんな
彈丸
(
たま
)
が、どう拔けたか」
銭形平次捕物控:297 花見の留守
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
君の我身を愛し給ふをば、彼の不幸なる日の夕に、
彈丸
(
たま
)
のベルナルドオを傷けし時、君が打明け給ひしに先だちて、私は
疾
(
と
)
く
曉
(
さと
)
り居り候ひぬ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
例
(
たと
)
へば
鐵砲
(
てつぽう
)
の
彈丸
(
たま
)
を
遠方
(
えんぽう
)
へ
飛
(
と
)
ばす
原因
(
げんいん
)
は
火藥
(
かやく
)
の
爆發力
(
ばくはつりよく
)
であるが、これを
實現
(
じつげん
)
せしめる
副原因
(
ふくげんいん
)
は
引金
(
ひきがね
)
を
外
(
はづ
)
す
作用
(
さよう
)
である。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
もう澤山だ! 銃から
彈丸
(
たま
)
が出るやうに何も
彼
(
か
)
も一時に出てしまふのだ。ウッド、本を閉ぢて
法服
(
はふふく
)
を脱ぐがいゝ。ジョン・グリイン(書記に)、會堂を
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
『
何
(
なに
)
、
左樣
(
さう
)
でない、
此
(
この
)
獸
(
じう
)
は
泥土
(
どろ
)
と、
松脂
(
まつやに
)
とで、
毛皮
(
けがわ
)
を
鐵
(
てつ
)
のやうに
固
(
かた
)
めて
居
(
を
)
るのだから、
小銃
(
せうじう
)
の
彈丸
(
たま
)
位
(
ぐらい
)
では
容易
(
ようゐ
)
に
貫
(
つらぬ
)
く
事
(
こと
)
が
出來
(
でき
)
ないのさ。』と
私
(
わたくし
)
は
慰
(
なぐさ
)
めた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
▼ もっと見る
棄てぬ命ぞ、
彈丸
(
たま
)
を潛りて。
従軍行
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
早や
識
(
し
)
らず
戰
(
いくさ
)
も、
彈丸
(
たま
)
も
新頌
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
とんと
彈丸
(
たま
)
を忘れた
小さな鶯
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
するのに、默つて入ると、あれ、あのやうに、鉛つ
彈丸
(
たま
)
が飛んで來ますよ。今のは私がチヨツ介を出して、危ないところで狙ひを
外
(
そ
)
らせたけれど
銭形平次捕物控:283 からくり屋敷
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
鐵砲
(
てつぽう
)
に
彈藥
(
だんやく
)
が
裝填
(
そうてん
)
してあれば
引金
(
ひきがね
)
を
外
(
はづ
)
すことによつて
彈丸
(
たま
)
が
遠方
(
えんぽう
)
に
飛
(
と
)
ぶが、もし
彈藥
(
だんやく
)
が
裝填
(
そうてん
)
してなく
或
(
あるひ
)
は
單
(
たん
)
に
彈丸
(
たま
)
だけ
詰
(
つ
)
めて
火藥
(
かやく
)
を
加
(
くは
)
へなかつたなら
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
私は、
舌病
(
ぜつびやう
)
に罹つた
雛
(
ひよ
)
つ子の翼のやうに弱々しくつて、蒼ざめた哀れな相手の片腕に
彈丸
(
たま
)
を一つ見舞つて來ました。そしてこれですつかり縁を切つてしまつたと思つたのでした。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
我はさる書をも作らざるべく、又君等が
夥伴
(
なかま
)
にも入らざるべし。男。さて/\強情なる人かな。されどその強情は憎くはあらず。我
彈丸
(
たま
)
の汝が胸を貫かんまでも、その心をば讚めて進ずべし。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
「
昨夜
(
ゆふべ
)
の鐵砲は、柱に當つた
彈丸
(
たま
)
の樣子から見ると、屋根の上か、庭の松の木の上か、廊下の向うにある、納戸の二階から
撃
(
う
)
つたとしか思はれないが」
銭形平次捕物控:222 乗合舟
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
たとひ
幾度
(
いくど
)
引金
(
ひきがね
)
を
外
(
はづ
)
しても
彈丸
(
たま
)
は
決
(
けつ
)
して
飛
(
と
)
び
出
(
だ
)
さない。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
「それから蘭法の醫者が來たら、
傷
(
きず
)
の中にもぐつて居る
彈丸
(
たま
)
を取出して貰つて、撃ち込まれた彈丸の方角を調べてくれ、右から撃つたか、左から撃つたか、眞つ直ぐか」
銭形平次捕物控:297 花見の留守
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
あの晩半兵衞が一杯飮んで、
灸
(
きう
)
を
据
(
す
)
ゑられてウトウトするのを見ると急に殺す氣になつたのだらう。隣の離屋には
煙硝
(
えんせう
)
も
彈丸
(
たま
)
も込めて先刻半兵衞が武家に見せた見本の鐵砲がある。
銭形平次捕物控:155 仏像の膝
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
彈丸
(
たま
)
は障子の穴に關係なく間違ひもなく心の臟を打つて、その中に留つたことでせう、背中へは打ち貫きませんが、胸から懷中へ浴びた血はひどかつたらしく、着換へさせた
袷
(
あはせ
)
を見て
銭形平次捕物控:262 綾の鼓
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「證據は澤山ある。欄間の障子は少し
焦
(
こ
)
げて居るし、火鉢には揉み消した短かい火繩が埋めてあつた——主人の胸の
傷跡
(
きずあと
)
や、柱の
彈丸
(
たま
)
の跡は、納戸の
梁
(
はり
)
から撃つたにしては、
勾配
(
こうばい
)
が少し違ふ」
銭形平次捕物控:222 乗合舟
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
緞子
(
どんす
)
の夜具を少し踏みはだけ、
天鵞絨
(
ビロード
)
の枕を外して死んでゐるのは、五十前後の脂切つた男で、
夥
(
おびたゞ
)
しい血潮を拭いたあたりには、首筋から胴へ撃ち込んだ
彈丸
(
たま
)
の跡がマザマザと見えて居ります。
銭形平次捕物控:155 仏像の膝
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
廊下の先の納戸の
梁
(
はり
)
に、——柱にもたれて酒を呑む
癖
(
くせ
)
のある——主人の三七の胸のあたりに覗ひを定めて、
彈丸
(
たま
)
をこめた鐵砲を縛りつけ、線香一本で、何時でも三七を殺せるやうな仕掛けをしたが
銭形平次捕物控:222 乗合舟
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
彈
部首:⼸
15画
丸
常用漢字
小2
部首:⼂
3画
“彈丸”で始まる語句
彈丸帶