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寢返
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ねがへ
と
蒲團をすつぽり、
炬燵櫓の
脚を
爪尖で
抓つて
居て、
庖丁の
音の
聞える
時、
徐々と
又頭を
出し、
一つ
寢返つて
腹這ひで
りしが甲夜よりして枕に着たるゆゑなるか夜半の鐘に
不斗目を覺し見れば
側にお光のをらぬに
扨は
雪隱へでも行きたるかと思うてやほら
寢返りなし
煙草を
呑んと枕元を
貴方……そんなに
切なくつたつて、
一寸寢返り
所ですか、
醫師の
命令で、
身動きさへ
成りません。
得しことゆゑ
癪氣も速かに
治りければ大岡殿には悦ばれ成程
妙に
好心持に成しと申されるに城富は先々御
休息を
遊ばされよと申て自分も
休み居たりけるに大岡殿は
寢返りて此方を
上て引せけるに曲者は
爰ぞと思ひ
滑々と引出す處を半四郎は
寢返りをする體にて曲者の
首を
股間へ
挾み足を
緘みて
締付けるに
大力無雙の後藤に
締付られて曲者は
言を云事も
叶はず
只眼を