トップ
>
子安
>
こやす
ふりがな文庫
“
子安
(
こやす
)” の例文
それは以前に何の
好
(
よし
)
みもなくて雇はれて来た
子安
(
こやす
)
君達とは違ふ。それで居ながら私達の間には妙に奥歯へ物の挟まつたやうなものが出来た。
突貫
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
「はい、
産寧坂
(
さんねんざか
)
の下の
陶器
(
すえもの
)
作りの家の
老婆
(
としより
)
が、夜泣き癖のある孫を負うて、
子安
(
こやす
)
観音へ夜詣りに来ていたのでございました」
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
京浜電車の
子安
(
こやす
)
停留場の近くにも片原町という字がある。武蔵北埼玉郡
鴻茎
(
こうぐき
)
村大字
根古屋
(
ねごや
)
字片原、この根古屋にも城址がある。根古屋は山城の城下を意味する地名である。
地名の研究
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
それからは
霎時
(
しばらく
)
遠
(
とほ
)
ざかつて
居
(
ゐ
)
たが、四十一
年
(
ねん
)
六
月
(
ぐわつ
)
四
日
(
か
)
に、
一人
(
ひとり
)
で
寺尾
(
てらを
)
、
子安
(
こやす
)
、
篠原
(
しのはら
)
、
大網
(
おほあみ
)
、
樽
(
たる
)
、
駒岡
(
こまをか
)
の
諸遺跡
(
しよゐせき
)
を
過
(
す
)
ぎて、
末吉
(
すゑよし
)
に
掛
(
かゝ
)
つて
來
(
く
)
ると、
這
(
こ
)
は
抑
(
そ
)
も
如何
(
いか
)
に、
這
(
こ
)
は
如何
(
いか
)
にである。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
突きかけた方は同県下
子安
(
こやす
)
、
妹田
(
いもだ
)
農場の一
噸積
(
トンづみ
)
シボレーの使い古した牛乳
車
(
トラック
)
で、衝突と同時に機械と運転台をメチャメチャにした上に、運転手の
蟹口才六
(
かにぐちさいろく
)
(三十一)は頭蓋骨粉砕、頸骨
衝突心理
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
▼ もっと見る
男
(
をとこ
)
にてもあれかしと
敢果
(
はか
)
なき
事
(
こと
)
を
占
(
うら
)
なひて、
表面
(
うわべ
)
は
無情
(
つれなく
)
つくれども、
子安
(
こやす
)
のお
守
(
まも
)
り
何
(
なに
)
くれと、
人
(
ひと
)
より
聞
(
き
)
きて
來
(
き
)
た
事
(
こと
)
を
其
(
その
)
まゝ、
不案内
(
ふあんない
)
の
男
(
をとこ
)
の
身
(
み
)
なれば
間違
(
まちが
)
ひだらけ
取添
(
とりそ
)
へて、
美尾
(
みを
)
が
母
(
はゝ
)
に
萬端
(
ばんたん
)
を
頼
(
たの
)
めば
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
横浜在
子安
(
こやす
)
、子安農園。
五百五十句
(新字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
子安
(
こやす
)
、
生麦
(
なまむぎ
)
、
鶴見
(
つるみ
)
、川崎——、浦づたいの道はそこで切れて、六
郷
(
ごう
)
川の
渡舟
(
わたし
)
——、乗合いの客はこんでいた。
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
どういうわけでかこの阿弥陀如来は、唇が開き歯が見えて、ちょっと珍しい顔の仏様であるので、一名を歯ふき仏とも
称
(
とな
)
えたそうであります。(同上。東京府八王子市
子安
(
こやす
)
)
日本の伝説
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
矢上
(
やがみ
)
然
(
しか
)
り、
高田
(
たかた
)
然
(
しか
)
り、
子母口
(
しぼぐち
)
然
(
しか
)
り、
駒岡
(
こまをか
)
、
子安
(
こやす
)
、
篠原
(
しのはら
)
、
樽
(
たる
)
箕輪
(
みのわ
)
最
(
もつと
)
も
不有望
(
ふいうぼう
)
。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
子安
(
こやす
)
は近世は主として
地蔵
(
じぞう
)
や
観世音
(
かんぜおん
)
の
霊験
(
れいげん
)
と結合しているが、そういう中でもなお古い頃の民族信仰の名残が見つけ出されるということは、四十年も前に一度書いてみたことがあり
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
姥神はまた
子安
(
こやす
)
様ともいって、最初から子供のお好きな路傍の神様でありました。
日本の伝説
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
安
常用漢字
小3
部首:⼧
6画
“子安”で始まる語句
子安貝
子安川
子安講
子安観音