“こやす”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
子安52.6%
小休15.8%
小憩15.8%
10.5%
小安5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「はい、産寧坂さんねんざかの下の陶器すえもの作りの家の老婆としよりが、夜泣き癖のある孫を負うて、子安こやす観音へ夜詣りに来ていたのでございました」
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
どうも気が変になつてゐるやうだ。色々な独話ひとりごとを言つて、首を振つたり、合点合点をしたりしてゐる。指図もなにもしてくれない。もうさつきから小休こやすみを
船問屋の灘屋なだや七郎右衛門の家で小憩こやすみして、またすぐ陸路を姫路へ急いだ。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こゝに玉栗たまくりといふ児戯こどもあそびあり。(春にもかぎらず雪中のあそび也)はじめは雪を円成まろめ雞卵たまごの大さににぎりかため其上へ/\と雪を幾度もかけて足にて踏堅ふみかため、あるひははしらにあてゝ圧堅おしかため、これをこやすといふ。
羽後の小安こやす不動滝ふどうだきの滝壺では、昔あるきこりが山刀をこの淵に落し、水にはいってこれをさがしまわっていると、忽ち明るい美しい里に出た。御殿があって、その中には綺麗きれいな女の人がいました。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)