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威儀
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ゐぎ
と
揚場から
奧方が
聲を
懸ける。
一寸斷つて
置くが、
此の
方は
裸體でない。
衣紋正しくと
云つた
風で、
朝からの
厚化粧、
威儀備はつたものである。
始め村中
殘ず存じ申さずとの
答へなれば少しも
手懸りはなきに次右衞門の思ふ樣是は村中
申合せ掛り合を恐れて
斯樣に申立るならんと
席を
改ため
威儀を
八五郎は精一杯の
威儀を作つて、娘の手から紙包みを取上げました。
『や、
寢※ぎたぞ。』と
急ぎ
飛起き、
衣服を
更め、
櫛髮を
終つて、
急足に
食堂へ
出て
見ると、
壯麗なる
食卓の
正面には
船の
規則として
例のビール
樽船長は
威儀を
正して
着席し、それより
左右の
兩側に
設けたり引れて
此處へ
着座すれば左右には常樂院
天忠山内赤川藤井等の面々
威儀を
正して座を
占たり
押立玄關には
紫き縮緬の幕を
張威儀嚴重に構へたり此時下の本陣には
播州姫路の城主酒井雅樂頭
殿歸國の折柄にて御旅宿なりしが
雅樂頭殿上の本陣に天一坊旅宿の由を