-
トップ
>
-
ゐぎ
八五郎は精一杯の
威儀を作つて、娘の手から紙包みを取上げました。
『や、
寢※ぎたぞ。』と
急ぎ
飛起き、
衣服を
更め、
櫛髮を
終つて、
急足に
食堂へ
出て
見ると、
壯麗なる
食卓の
正面には
船の
規則として
例のビール
樽船長は
威儀を
正して
着席し、それより
左右の
兩側に
無論大佐の
言に
異議を
挾むものゝあらう
筈は
無く、
遂に
此事は
確定したが、さて、
輕氣球に
乘つて、
此大使命を
果さんものは
誰ぞといふ
段になつて、
勇壯なる
水兵等は