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太刀打
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たちうち
ふりがな文庫
“
太刀打
(
たちうち
)” の例文
さればといって社会的及び科学的知識の体系を備えて男子側の思想家と論理的に
太刀打
(
たちうち
)
の出来る程度に達しているものでもないのです。
婦人改造と高等教育
(新字新仮名)
/
与謝野晶子
(著)
ともかく沖縄の王様にも等しく、
我儘
(
わがまま
)
なところもあったでしょうが、実に風格があって、同男に
太刀打
(
たちうち
)
出来る人物は、いませんでした。
沖縄の思い出
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
事
(
こと
)
によるとあの
女
(
をんな
)
は、わたしが
太刀打
(
たちうち
)
を
始
(
はじ
)
めるが
早
(
はや
)
いか、
人
(
ひと
)
の
助
(
たす
)
けでも
呼
(
よ
)
ぶ
爲
(
ため
)
に、
藪
(
やぶ
)
をくぐつて
逃
(
に
)
げたのかも
知
(
し
)
れない。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「うむ、大したものだ。これを
真似
(
まね
)
て、早速百隻の不沈軍艦をつくれば、日本海軍に
太刀打
(
たちうち
)
出来ないこともあるまい」
不沈軍艦の見本:――金博士シリーズ・10――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「どうも君みたいな
酒豪
(
しゅごう
)
にはホッケエ部で、
太刀打
(
たちうち
)
できるものがいないから、
頼
(
たの
)
むから帰って
寝
(
ね
)
てくれよ」とにこやかに
訓
(
さと
)
され、「はい、はい」と素直に立ち上がると
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
▼ もっと見る
麦の炊きようも知らない分際で、台所奉行から出世した関白と
太刀打
(
たちうち
)
が出来るものでは無い。
蒲生氏郷
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
初めから英米の学者と
太刀打
(
たちうち
)
をさせるつもりでなく、先方の研究の発表を待って、その中の本筋の実験を拾って、こちらでそっくりその
真似
(
まね
)
をさせてもらいたいというのである。
原子爆弾雑話
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
妻君は、
田舎
(
ゐなか
)
流儀の馳走振に、日光塗の盆を控へて、
隙
(
すき
)
が有つたなら、切込まうと立構へて居るので、既に数回の
太刀打
(
たちうち
)
に
一方
(
ひとかた
)
ならず参つて居る自分は、
太
(
いた
)
くそれを恐れて居るのであつた。
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
『
然
(
さ
)
うだ/\、
全體
(
ぜんたい
)
杉村君
(
すぎむらくん
)
は、
我々
(
われ/\
)
の
蠻勇
(
ばんいう
)
を
見
(
み
)
て
驚
(
おどろ
)
いて
了
(
しま
)
つたのだ。
迚
(
とて
)
も
太刀打
(
たちうち
)
が
出來
(
でき
)
ないから、それで
見物
(
けんぶつ
)
へ
廻
(
まは
)
つたのだ。
人間
(
にんげん
)
は
利口
(
りこう
)
に
出來
(
でき
)
てる。
我々
(
われ/\
)
は
馬鹿
(
ばか
)
に
出來
(
でき
)
てるよ』と
水谷氏
(
みづたにし
)
も
言
(
い
)
ふ。
探検実記 地中の秘密:20 大森貝塚の発掘
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
そうしなければ
太刀打
(
たちうち
)
出来ない窮境に陥りかけている事を本能的に自覚したせいであったろう。トタンにお玉が差し伸べた手をシッカリと握ったものだ。お玉は吾輩の耳元に唇を寄せて囁いた。
山羊髯編輯長
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「あなた様とは、よい
太刀打
(
たちうち
)
かな——といわれた大名があるそうですな」
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
太刀打
(
たちうち
)
をしようと思うのだ。おれは女を
劫
(
おびやか
)
して、盗人を働いたなどとは云われたくない。」
素戔嗚尊
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
もってしても、まずとても
太刀打
(
たちうち
)
ができまいな
怪塔王
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
太
常用漢字
小2
部首:⼤
4画
刀
常用漢字
小2
部首:⼑
2画
打
常用漢字
小3
部首:⼿
5画
“太刀”で始まる語句
太刀
太刀先
太刀風
太刀魚
太刀筋
太刀取
太刀疵
太刀傷
太刀捌
太刀影